新*今日の漢字* 「村」
今朝4時過ぎ聞きなれない音がしました。
寝ぼけながら、スマホを探し画面を見ると・・・
大雨の予報が出ていました。
大気が不安定なのでしょうか、午後にもまた通り雨のような雨が降りました。
では・・・
新*今日の漢字*
「村」 音読み ソン 訓読み むら
画数 7画 部首 木(きへん)
ではまず常用字解で調べてみます。
形声 音符(音を表す部分)は寸。 寸は忖(そん(はかる))の音がある。
古くは邨(そん)に作り、屯(とん)と(おおざと)(邑)とを組み合わせた形
屯は織物の純飾(へりかざ)リの形で、織り留めのところを結び固めた形であり、
糸を集めるの意味がある。
邑は囗(い)(城郭の形)と巴(は)(卩(せつ)で跪(ひざまず)く人を横から見た
形)とを組み合わせた形で、城内に人がいるの意味となり、みやこ、まち、むらをいう。
邨(そん)は人の集まり住む「むら、いなか」の意味に用いる。
村は邨の形声の字である。
東晋の陶淵明(とうえんめい)の詩に[田園の居に帰る]の詩に「曖曖(あいあい)たり
遠人の村」の句があるが、このころから村の字が使用されている。
*曖曖(あいあい)・・・うす暗くなっている
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
「村」 形声 声符は寸。 寸に忖(そん)の声がある。
正字は邨(そん)に作り、会意。
屯(とん)に屯聚(とんしゅう)の意がある。
邑(ゆう)(おおざと)はむら、まちの意。
[説文]に邨(そん)をただ「地名」とするのみで、字義に及んでいない。
[広韻]に「村は墅(しょ)なり」とあり、田野や聚落(集落)をいう。
六朝期以降にみえ、唐・宋に至って多く用いられる。
陶淵明(とうえんめい)の詩に[田園の居に帰る]の詩に「曖曖(あいあい)たり
遠人の村」というのが早い時期のものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
元々は邨(そん)という字だったのですね。
時代が下がり、村の字が使われ初め、そちらが定着したということでしょう。
意味も今とそう変わりがないようです。
では今日の一枚は・・・
「シダ」シリーズです。
柳の葉のようなシダです。
これも私の好きな変わりものです。
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