新*今日の漢字* 「男」
今日は主人と息子が別々の経緯で早朝から釣りに出かけるという事で・・・
お茶ぐらい飲ませてあげなくてはと、朝4時40分に起きました。
聞けば、電車で行くはずだった息子の目的地と車で行く主人たちの目的地が近くらしく、
息子は主人たちの車に同乗して出かけて行きました。
はてさて、その釣果はいかに?
では・・・
新*今日の漢字*
「男」 音読み ダン ナン 訓読み おとこ
画数 7画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
会意 田と力を組み合わせた形。力は耒(すき)の形。
農地(田)と農具の耒とを組み合わせて、耕作のことを示すが、
古くは農地の管理者を男といった。
のち五等の爵(公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵)のひとつに用いる。
[詩経]には「おとこ」の意味に多く使用されており、「おとこ」の意味に
用いるのは古くからの用法であった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみましょう。
会意 田と力とに従う。力は耒(すき)の象形。
農耕の田と農具の耒とを合わせて耕作のことを示すが、古い用法では管理者をいう。
[説文]十三下 に「丈夫なり。田に従ひ、力に従ふ。男は田に力を用ふるを言ふなり」
とするが、力は筋力の意ではなく、耒の象徴で卜文では田と耒(らい)との
組み合わせかたはかなり自由である。
周初の金文[令彝(れいい)]に「諸侯、侯・田・男に、司法の命を舎(お)く」と
あって、男は農地と管理者として外服(外城)諸侯の一にあげられている。
男女の用法はかなり時期の下がる
・後期の金文[師えん盤(しえんばん)]に「朕(わ)が後男」、
・列国期の[叔夷鏌(しゅくいばく)]に「百斯男(ひゃくしだん)」、
・[斉侯盤(せいこうばん)]や[慶叔匜(けいしゅくい)]に「男女無期」などの
語があり、「百斯男」の語はまた[詩、大雅、思斉(しせい)]にもみえる。
・[小雅、斯干(しかん)]には男女出生のことを予祝する室寿(むろほ)ぎのことを
うたう。
一般に男子は詩篇では士といい、士女と対称するのが例であった。
士は戦士階層のもの、段は耕作地の管理者を意味する。
下層の男は夫といい、のちには大夫(たいふ)といい、卿(けい)・大夫・士のように
士の上に位置するが、氏族員たる戦士階級が没落して、農奴の管理者である大夫の
地位が政治的な階級に高められたのである。
男は大夫の古称とみてよい。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
男は農地でただ働く人ではなく、管理者を意味していたのですね。
字統の説明の中に「組み合わせかたはかなり自由である。」という言葉がありましたが、
甲骨文字や金文を見ると、田の右側や田の左上の方に耒の形が付いています。
長い時間に場所も定着していったのでしょうね。
では今日の一枚は・・・
枯れてしまったペチュニアのあとに、ご近所の農家の方が作っていたベゴニアを植えました。
右隅には生き残ったペチュニアの姿もありますよ。
我が家の玄関は西向きで、日当たりが悪いのでお日様大好きな花たちにはかわいそうな環境かも
知れません。
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