新*今日の漢字* 「田」
今日の午前中はみんな出かけて私にとっては自由時間でしたが、
趣味もいろいろできるのに・・・
なぜか、紙ごみの個人情報を一生懸命に裁断していました。
では・・・
新*今日の漢字*
「田」 音読み デン 訓読み た
画数 5画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
象形 区画された田の形。甲骨文字では一区画の田は長方形であるが、
金文ではほぼ正方形となっている。
・金文ではほぼ一人が耕作する面積を一田としたようである。
・「た、たつくる」の意味に用いるが、甲骨文字や金文では「かり」の意味に
用いることが多く、[詩経][書経]でも「かり」の意味に使用することがある。
・「かり、かりする」の意味には、のちには田に代わって畋(でん)を使用する。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 区画された田の形。卜文の字形は長方形を縦に二分し、横を数画に分かつもので
一区画はみな長方形である。
金文に至ってほぼ正方形となる。
[説文]十三下 に「陳(つら)ぬるなり。黒を樹(う)うるを田と曰ふ。四口に象る
十は阡陌(せんぱく)の制なり」とするが、その初形ではない。
また陳・田は古く声通じ、いわゆる田斉(でんせい)は陳氏。
金文にはちん(陳の下に土)に作り、文献には田という。
田は仮借字である。
卜文には田形の字を畋猟(でんりょう)(かり)の意に用い、のち畋の字を用いる。
中略
金文には「田十田」のように田形の字を用いる。
[こつ鼎(こつてい)]には「田二、又臣一夫」「田七田、人五夫」のように連称しており
田とその耕作者とが対応する形であげられている。
一人の耕作面積に相当するものを田としたのであろう。
中略
田は古くは畋猟(でんりょう)の意に用いることが多く、[書、無逸(むいつ)]に
「敢(あへ)て遊田を盤(たの)しまず」[詩、鄭風(ていふう)、
叔于田(しゅくうでん)]「叔于(ここ)田(かり)す」はみな畋猟の意であり、
四季の畋猟を田・苗(びょう)・蒐(しゅう)・狩という。
[詩、小雅、車攻(しゃこう)]「田車、既に好し」の田車は畋猟の車であるが、
畋猟はまたそのまま軍事の体制で、その演習としての意味で行われた。
田主・田畯(でんしゅん)は田の神。
中国では田神の祭事は早くその古礼を失ったが、わが国では田楽が諸芸能の
淵叢(えんそう)をなした。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)一部省略しました。
田は田の形で甲骨文字では長四角であったということですね。
また田は「畋猟」という狩りの意味も持ち、後「畋」という字ができました。
さら「畋猟」には軍事の演習の意味としても使われた、という事ですね。
中国では失われた田神の祭礼は日本では田楽として諸芸能の中心として栄えた。
という事ですね。
淵叢:物事の寄り集まる所。中心として栄えている所。
では今日の一枚は・・・
庭の野菜シリーズです。
キュウリはもうすぐ食べられますね。
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