新*今日の漢字* 「画」
川崎は朝から良い天気で気温が上昇中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「画」 音読み ガ カク 訓読み --
画数 8画 部首 田
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は畫に作り、聿と田とを組み合わせた形。
田は周の最初の形で、周は四角の盾の形。
画は盾に模様を「えがく」こと、また描かれた「え(模様)」をいう。
周は四角の盾の表面を十字形に区分した中に模様を彫刻した字で、周王朝を
建てた周族はそのような盾をしようしたので周と名のったのであろう。
出陣するときは、その盾に口(さい)(神への祈りの分であるの祝詞を入れる器)を
そえて戦勝を祈願したものと思われる。
画が区画(しきって区別すること。くぎること)の意味に用いられるのは周の場合の
ように盾の模様を区画して描くことが多いからであろう。
区画の意味には、もと劃(かく(くぎる))の字を使った。
「え、えがく」のときはガの音でよみ、「かぎる。くぎる、はかる」のときはカクの音で
よむ。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は畫に作り、聿と田とに従う。
聿は筆、田は周の初形。周は方形の楯(たて)の形。
方形の楯に彫飾あるいは彩飾を施すを畫という。画はのちの略字。
[正字通]に畫を古文とするのは誤りである。
[説文]三下 に「界なり。田の四界に象(かたど)る。聿は之(これ)を畫する
所以(ゆゑ(え)ん)なり」と、田土の境界を画定する意とするが、田土の画定に筆を
用いることはありえない。
[説文]の篆文及び古文二形はすでに正確を失っており、金文の字形はなお明らかに周(楯)
の形に従う。
車服賜与形式の金文に「畫こん(車昏)(ぐわこん)」「畫はく(革尃)(ぐわはく)」
の類がある、聿の下に×を加える。×形にしるすものは規、すなわちぶんまわしである。
田界を画するのに、規を用いることはない。
耕地を図面化するときには啚(ひ)すなわち倉廩(そうりん)の所在地を一定の地域内に
記入するのでこれを圖(ず(図))という。
図は農地の図面を原義とするものであり、畫は彩飾を施した楯を原義とする字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
ます、私のパソコンで出なかった字を(車昏)(革尃)と()書きで表しましたが、一字として
ご理解ください。
また、「ぶんまわし」?と私自身疑問符が付きましたが、「コンパス」だそうです。
画という字はもともと周とよばれた楯に模様をえがくこと、またはその模様(え)をいうのですね。
また、周という楯は田の字のように区切られていることが多かったので、区切るの意味にもなった
のですね。
そうそう、以前良い声で鳴くガビチョウをご紹介しましたが、「畫眉鳥」と書きます。
眉書き鳥だったのですね、そういえば、目のまわりにがエジプトの壁画のような縁取りが
ありました。
孫と遊びながら書き込んでいたら、11時ごろに光化学スモッグ注意報が出ました。
では今日の一枚は・・・
天然石シリーズです。
デザートローズ(砂漠のバラ)です。
購入当時(14~15年前)はきれいな球形だったのですが、棚の上から猫に蹴落とされ置きやすい
この形になりました。
自然の造形にびっくりですね。
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