新*今日の漢字* 「海」
今日も今日とて暑い日が続きますが、災害や地震に見舞われた方々を思えば、
文句など行ってはいけませんね。
これ以上の異変が起きませんように祈るばかりです。
では・・・
新*今日の漢字*
「海」 音読み カイ 訓読み うみ
画数 9画 部首 さんずい
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は毎(まい(每))。
毎に悔(かい(くいる))・晦(かい(くらい))の音がある。
毎は多くの髪飾りをつけた女の姿で、頭の上が鬱陶(うっとう)しいような
状態をいう。
「うみ」をいう。
中国で四海というのは四方が海であるという意味ではなく、中華(文化の進んだ国)に
対して四方は未開の国であるという意味である。
海はまた知られざる暗黒の世界であった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は毎(每)。毎に晦(かい)・悔(かい)の声がある。
[説文]十一上 に「天池なり。もって百川を納(い)るる者なり」という。
天池の語は[荘子、逍遥遊(しょうようゆう)]にみえ、南極の大海である南溟(なんめい)
をいう。
[爾雅(じが)、釈地]に「九夷(い)八狄(てき)七戎(じゅう)六蠻(ばん)、
之(これ)を四海と謂ふ」とあり、海は晦。
四極を晦冥(かいめい)の地とする観念による。
[老子、第二十章]「澹(たん)として其れ海の若(ごと)し」の[釈文(しゃくもん)]に、
晦に作る本があるという。
中華に対して四方の極地を晦冥の地とするもので、そのような観念は魂(たま)よばいの
礼に用いる。
後略
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
中国では海は晦(くらい)意味で使われいて、日本海とかの海でなかったのですね。
中国大陸を制した自らのことを中国、中華と称し、従わない異民族を晦い民として扱った
のでしょう。
夷狄戎蠻(いてきじゅうばん)とは「東夷(とうい)・ 北狄(ほくてき)・ 西戎(せいじゅう)・
南蛮(なんばん)」のように中国の四方に居住していた異民族の総称で見下し蔑(さげす)む呼び方
でした。
そうそう、海は晦いということで、昔の人は見ることはできなかったと思いますが、
確かに、今流行の深海は光の届きにくい、さらには暗黒の世界ですね。
では今日の一枚は・・・
天然石シリーズです。
アップになるとこれも汚れていますね。
「緑水晶」と言われて購入しました。
大きめの結晶の周りに小さな結晶がびっしりとついています。
洗って光にかざしたらきれいだと思うのですが、残念でした。
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