新*今日の漢字* 「間」
今日も暑さが続いています。
よく動物の訪れる前の柿畑ですが、一番手前の柿の木一列だけ譲って頂きましたが、
奥の方はもとの持ち主のお宅のものです。
今日は管理を頼まれている持ち主の親戚に方が1m近くに伸びた雑草の草刈りにみえています。
暑い中大変な作業だと思います。
我が家は刈り取った草の香りと草刈り機の排気ガスの香りが充満しています。
では・・・
新*今日の漢字*
「間」 音読み カン ケン 訓読み あいだ ま
画数 12画 部首 門(もんがまえ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は閒に作り、門と月とを組み合わせた形。
門の中に月影のある形であるという解釈は誤りである。
金文の字形には、門の上に肉(日月の月の形に似ているが、これは肉の形である)を
おく形や門の中に外をかくものがある。
祖先を祭る廟(みたまや)の門に肉を供えて祈る何らかの儀礼を示すじであるらしく、
内外を隔てるという意味がある。
「あいだ、ま、すきま」の意味のほかに、「しずか、やすらか」の意味にも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は閒に作り、門と月とに従う。
[説文]十二上 に「隙(げき)なり。、門と月とに從う」(段注本)とする。
なお古文として「かん」(門の中に仆)をあげ、卜の字形を含んでる。
その古文の形から考えると、字はもと月光に従うものではなく、仆(ふ)あるいは外に
従うものであろう。
金文の[宗周鐘]に外族である𠬝子(ふくし)の来服をしるし、「𠬝子(ふくし)
廼(すなは)ち遣閒(けんかん(講和))し、來(きた)りて卲(せう(昭))王を
逆(むか)ふ」」とあり、閒は門上に肉の形をしている。
[曾姫無䘏壺(そうきぶじゅつこ)]には、古文に似た字形がある。
字の初義は門中に肉(月、月は肉の形)をおいて祀(まつ)り、安静を祈願する意で、
間適、間静の意となる。
またそれによって動静を察することから、間候、間諜(かんちょう)、間隙(かんげき)
などの意にも用いるのであろう。
[左伝、定四年]「王室を惎閒(きかん)す」の間を、王念孫(おうねんそん)の
[経義述聞(けいぎじゅつぶん)]に干(かん)と声義同じくして、干の仮借(かしゃ)で
あるとするが、門関における古代の儀礼には、攻撃的または防御的な種々の方法があった
と思われる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
字統にあった、「初義は・・安静を祈願する意で、」ということは元々の意味的には、
「しずか、やすらか」ということになりますね。
これもまた、長い時間をかけて、初義とは違う意味の方が一般化してきたものの一つでしょうか。
では今日の一枚は・・・
緑の木の葉にまぎれて、柿の実が大きくなっていました。
この暑さの中、柿畑では秋の準備が着々と進んでいたのですね。
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