新*今日の漢字* 「岩」
昨日は午後から強い雨が降りました。
晴れているのに雨が降ることを「狐の嫁入り」というそうですが、
雨が降っているのに、日差しが出てくるのは何というのでしょうか?
では・・・
新*今日の漢字*
「岩」 音読み ガン 訓読み いわ
画数 8画 部首 山
では常用字解で調べてみましょう。
象形 もとの字は嵒に作り、山上に岩石が重なっている形で、その全体が象形である。
巖(がん(巌、いわ))は同じ音の字で、崖の上に神様への祈りの文である祝詞
(のりと)を入れる器(口(さい))を二つ並べ、香りのついた酒を汲んでふりそそぎ、
祭りの場所を清め祓う儀礼をする形である。
崖の上の岩場で祭りを行うのは、岩場は神のいる神聖な場所と考えられたからである。
岩は嵒の省略形であろうが、わが国では「いわ」の字としてこの字を用いることが多く
中国の文献では巖を使用することが多い。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 正字は嵒に作り、
[説文]九下 に「山巖なり」という。
山上に岩石が累々と重なる形。
岩はその省略形で、わが国では岩を多く用いている。
また巌(がん 巖)の略字としても用いる。
古くは「磐戸(いわと)」「磐座(いわくら)」「磐根(いわね)」のように
磐(ばん)をその字に用いることが多く、それはおおむね神事的な用語である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
今の形は「山の下に石のある形」ですが、もとの字は「山の上に石がある形」だったのですね。
余談ですが・・・
最後の方に出てきた「磐座(いわくら)」についてです。
実は春日大社では20年に一度、式年造替(しきねんぞうたい)という儀式が行われます。
伊勢神宮の式年遷宮に似ていますが、伊勢神宮は隣の土地に建て替えますが、
春日大社は神殿や御神宝などを造り替えや、御修繕を行う儀式だそうです。
平成27年から28年に行われた式年造替の際に明治になってから公開されていなかった本殿裏側の
後殿(うしろどの)に入ることができました、さらに第一殿と第二殿の間にある磐座(いわくら)も
初めて公開されていて、実家の姉のおかげで普段は神職の方や皇族の方以外は入れないという所を
拝観させていただきました。
「いわ」には何かしらの神秘的なものを感じてしまうものなのでしょうか。
幼稚園の孫は明日から、小学校の孫は明後日からお休みが始まるらしいので、
我が家にはこれから1ヶ月と少し孫たちの歓声が響き渡ることになります。
では今日の一枚は・・・
先日外孫が遊びに来た時の光景です。
仲よく遊んでいるのか、はたまた年上の孫が自分のおもちゃを守ろうとしているのか・・・
年上の孫はずっと末っ子だったので、年下の出現で戸惑いが隠せませんが、
持ち前のやさしさで接してくれます。
小さな方はただただ無邪気に突進していきます。
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