新*今日の漢字* 「教」
今日は買い物に行きたいような、そうでもないような、微妙な気分です。
では・・・
新*今日の漢字*
「教」 音読み キョウ 訓読み おし(える) おそ(わる)
画数 11画 部首 攵(のぶん、ぼくづくり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は敎に作り、爻(こう)と子と攴(攵)とを組み合わせた形。
爻は屋根に千木(ちぎ(交叉した木))のある建物の形で、校舎をいう。
子はそこで学ぶ子弟。
中略
爻に攴(鞭(むち))を加えて、学舎で学ぶ子弟たちを長老たちが鞭で打って
励ますこと、鞭撻(べんたつ)することを示し、教は「おしえる」の意味となる。
千木のある建物の形式は、わが国の神社建築に残されているように、神聖な建物の
形式である。
古代中国では、その神聖な建物に一定年齢に達した貴族の子弟たちが集められ、長老たち
から伝統や儀礼などを教えられたのである。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は敎に作り、爻(こう)と子と攴(ぼく(攵))とに従う。
爻は屋上に千木のある建物の象形。
古代のメンズハウスとして、神聖な形式をもつ建物で、ここに一定年齢の子弟を集めて
秘密結社的な生活と教育とを行った。
指導者は氏族の長老たちで、氏族の伝統や生活の規範を教える。
攴は長老たちの教権を示す。
[説文]三下 に「上の施す所は、下の效(なら)ふ所なり」と教と效(効)の畳韻を以て
訓し、字を孝に従うて会意とするが、孝は老の省文に従う形で、爻に従うものではない。
效ももと教の字で、[説文]に録する古文第二字は、その形である。
また教に、声符として𦥑(きょく)加えた形は斅(がく)、略して學(学)の形で
用いられる。
古代の教学は年齢階級的な教化機関で行われ、もと秘密講的な性格のものであった。
卜辞に、多方の小子小臣、すなわち豪族の子弟たちを国都に集めて、教戒することを
卜する例があり、殷代には王朝的な規模において行われていた。
周の金文では[大盂鼎(だいうてい)]に王が「小學」に即(つ)くこと、[静(き)]に
「學宮」の名がみえており、いずれも辟雍(へきよう(神宮))に附設される機関で
あった。
周代の貴族子弟の教学の制度については、[周礼(しゅうらい)、文王世子
(ぶんおうせいし)]などに詳しい記述がある。
[礼記(らいき)、学記]に「敎學相長ず」、また[書、説命(えつめい)、下]に
「斅(をし)ふることは、學ぶことの半ばなり」という語がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
攵(ぼく)は鞭(むち)だったのですね。
ふと、子どもの頃にうたった歌が頭に浮かびました。
♪「チイチイパッパ チイパッパ すずめの学校の 先生はむちをふりふり チイパッパ」♪
こんなところに教の姿が残っていましたね。(本当でしょうか?)
古代の中国では氏族の一員としての教育だったようですね。
今日も朝の写真を撮ろうかな?と思いましたが、薄雲が全体に広がり美しくありませんでした。
ということで今日の一枚は・・・
先日咲いていた金柑の小さな実です。
金柑の甘煮に家族が大好きなので今から楽しみです。
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