新*今日の漢字* 「元」
今日は午後から上の孫のお友達が遊びに来て、賑やかになりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「元」 音読み ゲン ガン 訓読み もと
画数 7画 部首 儿(ひとあし にんんよう)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 人の首の部分を大きな形で示し、その下に横から見た人の形(儿(じん))を
加えた字。
人の首を強調した形で、首の意味となる。
首は人の体の中で最も重要な部分であるから元首(頭(かしら))といい、
体の最上部であるから本元(もと。はじめ)の意味となり、
元日(がんじつ(一月一日))のように時の初めをいい、根元(おおもと)のように
ものの基本もいう。
「かしら、もと、はじめ」の意味に用いる。
原・玄と音・意味において通じるところがある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 人の首の部分を丸く大きな形で示し、その下に人の側身形を加えた形。
首の意。元首という。
[説文]一上 に「始なり」と訓し、元始の意とする。
[段注]に字を兀(こつ)声とするが、兀とは頭髪を失ったものをいう。
髠(こん)は髻(けい)をおとしたてい(易リ)髪者(剃髪者(ていはつしゃ))の
ことである。
[左伝、僖(き)三十三年]「先軫(せんしん)、~狄の師(軍)に入りて死す。
狄人(てきひと)、その元を歸(かへ)せるに、面、生けるが如し」、また
[左伝、、哀十一年]「國子(こくし)の元を歸さしむ」[孟子、滕文公(とうぶんこう)下]
「勇士は其の元を喪(うしな)ふ(戦死する)ことを忘れず」はみな首の意。
元首を戴(いただ)いて無事帰り、廟告(びょうこく)するものは完、結髪して廟中で
元服する儀礼を冠といい、廟中で虜囚を訊問するときには寇(こう)という。
卜文に元示(げんじ)の名があり、大示・大宗というのに近く、最も重要な神霊をいう。
金文には元徳・元明の徳・元武・元子・元孫・元器・元用・元日・元祀(げんし)の
ように、元を冠していう語が多い。
大・正・嫡(てき)の義があり、その語義からみて、祭祀用語に用いたものであろう。
[易(えき)、乾卦(けんか)文言伝(ぶんげんでん)]に「元は善の長なり」のように
いうのは、その転義、天地の元気、太元の説などは老荘や易の本体論に用いたもので、
思想的な意味が附加されている。
字は原・玄と通じ、その字義と渾融(こんゆう)したところがある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
元はもともと首の意味だったのですね。そして、原・玄と音・意味において通じるように
なったようですね。
では今日の一枚は・・・
今朝の空模様です。
雲が垂れこめていますが、かすかに朝日の気配がしています。
昼間はここ数日より良い天気になりました。
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