新*今日の漢字* 「言」
今日は所用で近くの大学病院へ行きました。
待たされるのは覚悟の上で行きましたが、8時40分頃に病院に着いて、
診察開始は10時過ぎでした。
まぁ、予約が無かったのでしかたがないでしょう。
では・・・
新*今日の漢字*
「言」 音読み ゲン ゴン 訓読み いう こと
画数 7画 部首 言(げん)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 古い字形は辛(しん)と口とを組み合わせた形。
辛は刑罰として入れ墨するときに使う把手(とって)のついた大きな針の形。
口は「さい」で神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
口(さい)の上に辛を置き、もし誓約を守らないときにはこの針で入れ墨の刑罰を
受けますというように、神に誓いをたてて祈ることばを言という。
それで言は「神に誓うことばをいう、いう、ことば」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 辛と口に従う。辛は入墨に用いる針の形で、盟誓のときには自己詛盟(じこそめい)を
行ない、もし違約のときには入れ墨の刑罰を受けることを示す。
口は「さい」で盟誓の書を入れる器の形。
その盟誓の書を載書(さいしょ)というので、口をサイの音でよむ。
言はその器の上に辛(はり)をおき、神に盟誓することばをいう。
[説文]三上 に「直言を言と曰ひ、論難を語と曰ふ」とし、字を「けん」(辛の下の横画
無し)声に従うものとするが、卜文・金文の字形は明らかに辛に従う。
言は自己詛盟(じこそめい)して他に呪詛を加える攻撃的なことばであり、これに対して
語は防御的な祈りのことばをいう。
[周礼(しゅうらい)、秋官、司盟]に「獄訴有る者は則ち之をして盟詛せしむ」とあり、
また[秋官、司約]に「其の信ならざる者は、墨刑に服す」とみえる。
言が辛に従うのは、その墨刑に服する意を示す。
言・語は双声の語。ことばによる攻撃と防御を示す。
語には敔(ぎょ)、すなわち敔(まも)る意がある。
言・語がこのようにことばによる呪的行為を意味する字であるのは、古く中国に
言霊(ことだま)嫡な観念があったことを示すものとみられる。
[詩、大雅、公劉(こうりゅう)]に「時(ここ)に言言し、時に語語(ぎょぎょ)す」
という句があり、それは都定めのときに行われているので、地霊をいいはやして、
所清めをするのであろう。
諺(げん)は言と同声で、ことわざの意で、ことだまのはたらきをいう。
言を神にささげ、口(さい)の中に神意の反応があらわれることを音という。
神意は神の「音なひ(訪れ)」によって示される。
[説文]三上 の言部に属する字のうち、詩・謀・訊(じん)・誥(こう)訴などの
各条にあげる古文字形は、言を心と口に従う形に作り、[玉篇]や[汗簡(かんかん)]にも
その形を録している。
[釈例(しゃくれい)]に言は心の声であると解しているが、先秦(せんしん)の資料には
その字形を証するものはない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず、ことばを調べてみました。
*盟誓(めいせい)とは かたく約束すること。また、かたい約束。
*自己詛盟(じこそめい)とは「詛」 「盟」ともに誓う意、 ちかうこと。誓約すること。なので
自分に対して誓うこと。(コトバンクより)
言は古い時代には「誓約を守らないときにはこの針で入れ墨の刑罰を受けますというように神に
誓いをたてて祈ることば」だったのですね。
今世の中を騒がせているいろいろな方たちも真摯な気持ちで「言」って欲しいと思うのは私だけで
しょうか。
また簡単に「言語」などと言ってしまいますが、本来は攻撃的なことばと防御的なことばという
意味だったのですね。
私の性格的には「語」の方が好きですが、言ってしまうこともありそうです。
では今日の一枚は・・・
シソの花のようですが、アップルミントの花が咲きました。
家を建て替えた頃に買ったもので、このアップルミントと葉に白っぽい縁取りのあったパイナップルミントを同じプランターに植えたのですが、パイナップルミントがあったのはその年だけで、その後はこのアップルミントだけになりました。
かれこれ、6年ぐらい経ったでしょうか、義理堅く毎年花を咲かせてくれます。
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