新*今日の漢字* 「戸」

今日は漢字教育士の体験型研修会と漢検生涯学習ネットワークの研修会に参加してきました。

体験型研修会では消しゴムハンコを作りました。

とても楽しく有意義でした。

もし機会があれば、消しゴムハンコを使い講習などできたらいいな~と思います。

では・・・

新*今日の漢字*

「戸」 音読み  コ   訓読み  と

    画数  4画   部首  戸

では常用字解で調べてみましょう。

   象形 片開きの扉の形。神を祭る神棚の片開の扉の形である。

      両開きの扉の形は門となる。

      戸や門は内外を分かつ神聖な所とされ、甲骨文には三戸や三門を祀(まつ)る例が

      ある。

      その中に口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形))が入っている神棚の

      扉を手で開くことを啓といい、また神の啓示(お告げ)をみることも啓という。

      神の啓示を受けたことを始めるのは肇(ちょう(肇、はじめ、はじめる))という。

      一家にはそれぞれ聖所があり、一戸といい、一家の意味に用いる。

      戸は「とびら」の意味から、「いえ」の意味に使う。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 片開きの扉の形。両開きの扉を門という。

     [説文]十二上 に「護(ご)なり。半門を戸を曰ふ」とあり、戸・護は畳韻の訓。

     卜文・金文の字形では啓(晵)・肇(肈)などの字形に含まれていて、これは神棚の

     扉である。

     門戸は内外を別かつところで、卜辞に三戸・三門を神として祀る例がある。

     また家門を門戸といい、[老子、第四十七章]に「戸を出でずして天下を知る」の語がある。

     [説文]重文の古文の字形は戸下に木を加えている形。

     [左伝、宣十二年]「屈蕩(くつたう(人名))之(これ)を戸(とど)む」のように動詞に     

     用い、戸をもって阻止する意とする。

     民家は戸をもって数え、戸部は民政を掌(つかさど)り、国家の財政も戸部に属した。

     飲酒は程度を戸といい、上戸(じょうご)と下戸(げこ)とに分かつ。

     唐(とう)代に用いられている語であるが、いまわが国に遺存している。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より   

戸はただの戸ではなくて神棚の扉だったのですね。

そして、戸の字が付いた戸部は民政を掌り、財政も戸部に属していたという重要なことだった

のですね。


では今日の一枚は・・・

体験型研修会で作った消しゴムハンコです。

見本の中に娘の名前の一字があったのでこの字「喜」にしたのですが、技量不足の私には難しかった

です。

でも約15分ぐらいでできあがり、楽しいひと時でした。

ちなみに、消しゴムハンコ用の消しゴムとトレーシングペーパーと鉛筆そして竹串、彫ったカスをい

とるための「ねりけし」という材料だけでできるのも魅力的でした。

年賀状などにも応用できそうですね。


ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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