新*今日の漢字* 「行」
この頃の雨模様も一休みなのでしょうか、少し蒸し暑くなってきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「行」 音読み コウ ギョウ アン 訓読み い(く) ゆ(く) おこな(う)
画数 6画 部首 行(ぎょう)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 十字路の形。大きな道が交叉(こうさ)している形で、人の行く所であるから、
「いく、ゆく」の意味となる。
このような十字路はいろいろな霊の行き交う所であるから、そこではいろいろな古代的な
呪術が行われた。
多くは衒術(げんじゅつ)といわれるような妖幻(ようげん(人を惑わす妖しい術))
である。
十字路で行われる呪術には衒(てらう)・術(わざ)などがある。
行は行くことから、ひろく行為することを一般をいい、「おこなう、なす」の意味に
使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 十字路の形。 交叉(こうさ)する大道をいう。
[説文]二下 に「人の歩趨(ほすう)なり」というのは、字を右歩・左歩を合わせて
歩行する動作を示すと解したものであるが、卜文の字源は十字路の象形。
金文に延行・先行・行道・行師のように之往(しおう(ゆく))の意に用いる。
十字路は道の交わるところで、そこにはちまたの神がいるとされ、術・衒(げん)など、
道路で行われる呪法(じゅほう)の字は多く行に従う形である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
行という字が象形というのはちょっと驚きでしたね。
十字路でいろいろな呪法が行われたということですが、
以前読んだ、おそらく封神演義(ほうしんえんぎ)の中に、「道路に素焼きの器の中に呪文を書いた
紙を入れて埋めておく」というような呪術が行われていました。
私は物語の中のことと思っていましたが、本当に行われていたのですね。
お盆には仏様に落雁(らくがん)という干菓子をあげます。
蓮の花の形や菊の形のものが多く、今年も早々に買い揃えていたのですが、
いつもと違うお店でかわいい物を見つけて思わず「おばあちゃん(しゅうとめ)が喜びそう!」と
追加で買ってしまいました。
いつもとはちょっと違ってもいいですよね。
切り花農家だった姑(しゅうとめ)は喜んでくれたでしょうか。
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