新*今日の漢字* 「才」

今日も暑い日が続いています。

主婦としては洗濯物がカラリと乾くのがうれしいです。

では・・・

新*今日の漢字*

「才」 音読み  サイ    訓読み  ---

    画数  3画    部首  手(て)

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 表示として樹(た)てた標木(目印の木)の形。標木の上部に横木をつけ、そこに

     口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器))をつける。

     これによってその場所が聖化されるので、才は神聖な場所として「ある」ことをいう。

     機を樹(た)れるのはわが国の柴(小さな雑木)を祭場の境界に刺して柴の力で土地を

     聖化する柴刺(しばさし)の習俗と同じで、神が天から降下して寄り付く所を聖化する

     方法である。

     才は聖化され、神聖なものとしてあるというのがもとのいみであり、才は在(ある)の

     もとの字である。

     金文では「正月に才(あ)り」のように、在の意味に用いる。

     のち聖器としての小さな鉞(まさかり)の頭部の形(士)を加えて在となり、子を加えて

     存(ある、いきる)となる。

     存在とは、神聖なものとしてあるということである。

     新しい器物が作られたとき、聖なる標(しるし)として才の形をお札のようにつけて

     祓(はら)い清める。

     中略

     才能(生まれつきの頭の働きと能力)の意味も、はじめから存在するもののうちにある

     働きの意味であろう。

     「ある」というのがもとの意味であったが、のち才智(さいち)・才知(頭の働き。

     また、頭の働きが鋭いこと)の意味に用いる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 標木(ひょうぼく)として樹(た)てた気に横木をつけた十字形のもので、

     榜示(ぼうじ)用の木の形。

     その縦横の交わるところには、祝禱(しゅくとう)を収める器の形である口(さい)を

     つける。

     口(さい)はときに小さな肥点で示されることもあるが、いわばお札をつけた形とみて

     よい。

     神聖なところの表示としてこのしるしを立てる。

     [説文]六上 に「艸木(さうもく)の初めなり」とし、地より新芽のわずかに出た形と

     するが、卜文・金文の字形はそのような形ではない。

     卜文・金文においては字は「正月に才(あ)り」「宗周(そうしゅう)に才(あ)り」

     のように、在の意に用いる。

     この標識を樹(た)てることによって、その血は祓い清められ、神の支配するところと

     なり、場所的にも如何的にも、清められたものとして在ることを意味する。

     それが存在の根本であるから、最も根源的なものを天地人三才のようにいう。

     才は材質・質料というよりも、なお根源的なものである。

     才は材の初文であるが、在はそれに士の形を加えたもので、士は小さな鉞(まさかり)の

     頭部を儀器としてその身分を示したものであるが、在においては鉞は聖器として添えら

     れており、神の支配するところとして、聖標を樹(た)てたところをさらに聖器で守る、

     その存在を確かめる意。

     存は子に聖標である才を加えて、子を聖化する意で、その生存を保障する意となる。

     中略

     才の声はおそらく祝禱の器を意味する口(さい)に従うて、その声をえたものであろう。

     口(さい)(盟誓の書)をいう。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

年齢を1才2才と書きますが、もともとは年齢のことではなかったようですね。

ちなみに「歳」はもともと犠牲を用いる祭儀のことらしいですが、年に一回行われるもので祭祀をもって年を数えたそうなので、「歳」は一年の意味もありそうですね。


では今日の一枚は・・・

飽きもせず、今朝の空模様です。

今朝は窓と網戸を開けると三毛猫がそばに来ました。

窓から外に出たい猫(3階なので出られませんが)と顔を並べて写真を撮りました。

     

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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