新*今日の漢字* 「矢」
昨日は外孫を朝から晩まで預かっていたので、パソコンに向かう時間がなく、お休みをしました。
今日は朝のうち曇り空でしたが、今は柔らかい陽ざしが差し込んでいます。
台風の影響か陽ざしのわりに空気が涼やかで心地よい日になっています。
では・・・
新*今日の漢字*
「矢」 音読み シ 訓読み や
画数 5画 部首 矢
では常用字解で調べてみましょう。
象形 矢の形。
矢は神聖なものとされ、たとえば誓約のときにそのしるしとして矢を用いるので
「矢(ちか)う」というよみ方がある。
矢を折ることは誓うときの所作(しょさ(しぐさ))であった。
草木を斤(おの)で斬って誓う事を誓(ちかう)というが、矢を折ることと草木を
切断することは、誓うときの所作のして似ているところがある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 鏃(やじり)をつけた矢の形。
[説文]五下 に「弓弩(きゅうど)の矢なり。入に從ひ、鏑(たく)・栝羽(くわつう)の
形に象る。」とするが、入の形は鏃の形で、字の全体が象形である。
字はまた誓うの意に用いる。
[詩、鄘風、柏舟(はくしゅう)]「死に之(いた)るまで矢(ちか)つて它靡(たな)し」
とは、二心のないこと、[衛風(えいふう)、考槃(こうばん)]「永く矢つて諼(わす)
れず」[論語、雍也(ようや)]「夫子(ふうし)之(これ)に矢う」のように、誓約の意に
用いる。
古く誓約の儀礼に矢を用いることがあったらしく、[易、晋卦(しんか)、虞(ぐ)注]に
「矢は古(いにしえ)の誓(せい)の字」とみえる。
誓は矢を折る形に従い、智(ち)も矢に従うて、誓約の儀礼に関する字である。
また矢(つら)ねる意の矢陳(しちん)の義があり、[詩、大雅、巻阿(けんあ)]「以て
その音を矢(つら)ぬ」、[大雅、江漢(こうかん)]「其の文德を矢ぬ」など、詩句にも
例が多い。
矢を施・肆にに仮借して用いたものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
実は「矢」の字は姓名の中に有る字でして、以前からちょっと興味がありました。
甲骨文字では明らかに弓矢の矢の形でしたが、その矢に形の奥に神聖、誓う、連ねるの意味が
含まれていたのですね。
形だけでは見えない意味もあるのですね。
では今日の一枚は・・・
いつも朝の空模様ばかりなので、夜空はどうかな?と撮っては見たのですが、
夜空は私のスマホでは無理でしたので、実家へ行った時に見つけた野の花です。
おそらくセンニンソウ(仙人草)だと思います。
我が家のそばにも咲いているのですが、竹に巻き付いて高いところで咲いていて写真がきれいに
撮れませんでした。
一輪一輪は小さな花ですが、集まってきれいに咲いていました。
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