新*今日の漢字* 「紙」

昨日の朝日が嘘のように今日は朝からどんよりしていましたが、

今しがた外へ出ると、小雨が降ったらしく、地面が濡れていました。

上の孫に「雨は降らないよ」と送り出したのにどうしましょう・・・

では・・・

新*今日の漢字*

「紙」 音読み  シ   訓読み  かみ

    画数  10画   部首  糸(いとへん)

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は氏(し)。 「かみ」をいう。

     [説文]十三上 に「絮(じょ(わた))一苫(いっせん)なり」とあり、古くは

     古わたなどをせん(すの子)ですいて板に張り、紙を作った。

     それで紙は糸へんになっているが、古くは帋(し)とかかれ、布の字を要素とする字で

     あった。

     紙は二世紀初めの後漢時代に蔡倫(さいりん)が発明したとされるが、蔡倫は樹膚

    (じゅふ(木の皮))・麻頭(まとう(麻くず))・敝布(へいふ(ぼろ布))・魚網の

     類を用いて紙を作った。

     紙の名は蔡倫以前にすでにあったが、蔡倫はその製法を大きく改善させた蔡倫紙を作り、

     その紙は蔡侯紙とよばれて珍重された。

     唐軍とイスラム軍が戦った七五一年のタラスの戦いで捕虜になった中国人がアラビア人に

     紙すきの方法を教え、紙すきの技術はアラビア人の手を経てやがてヨーロッパにも伝え

     られた。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は氏(し)。  

     [説文]十三上 に「絮(じょ)一苫(いっせん)なり」とは、せん(すの子で)

     すきあげた全紙一枚の意。

     [後漢書(ごかんじょ)、宦者(かんじゃ)伝]に蔡倫が紙を作りはじめたとき、

     樹膚・麻頭・敝布・魚網の類を加えて繊維の強い紙を作り、蔡侯紙(さいこうし)と

     よんで珍重されたという。

     字はまた帋(し)に作る。

     紙の名は蔡倫以前にすでにあり、ただその材料が異なるものであった。

     紙の製法は、のち西域にも伝えられてその法が普及した。

 (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

紙はエジプトのパピルスで作られたものや羊皮紙(パーチメント)があり、中国でも、前漢ものと推定された、放馬灘紙(ほうばたんし)がありました。後漢書に載っていた蔡倫は紙の製造法を確立した人ということだそうです。

(紙の専門商社 竹尾 紙の基礎知識:紙の歴史より、部省略しました)

奈良の薬師寺さんの写経勧進のお話を伺ったとき、自然のものを使用した紙と墨で書かれた写経は

きちんと所蔵していると私たちの命が果てても残っているという話を聞きました。

気持ちは有って、普通お写経勧進が2回分、東塔の写経勧進が1回分お代は納めてきていますが、

字に自信がなく、未だ机の棚の上に置いてあります。書ける日は来るのでしょうか。


相変わらず降っているような、降っていないような空模様です。

どうか、上の孫の帰る頃は降りませんように!

では今日の一枚は・・・

その孫が大好きな末っ子猫のいちごです。

先日私のそばで大きく伸びをしました。

猫背では無かったの?と言いたいぐらい後ろに反っています。

お腹のあたりの白いものはスヌーピーのぬいぐるみです。


ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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