新*今日の漢字* 「寺」
今日は外孫が普通に遊びに来ました。
理由は朝4時から起きてママがお疲れモードだったようです。
では・・・
新*今日の漢字*
「寺」 音読み ジ 訓読み てら
画数 6画 部首 寸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は之(し)。
古い字形では上部は之で、趾(あしあと)の形。
寸は又(ゆう(指を伸ばした右手の形))の指の下に一をそえた形である。
寺はもつの意味で、持(もつ)のもとの字である。
[説文]三下 に役所の意味とするが、役所の意味に用いるのは漢代以降のことである。
古くは宮中の侍者で、特に宦官(かんがん(宮廷に仕える去勢された男子))をいう字で
あった。
のち外国の使節を接待する役所である鴻臚寺(こうろじ)を僧の宿舎としたので「てら
(仏寺)」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は之(し)。 寸は手にものをもつ形。
寺はもつことを意味し、持の初文。
[説文]三下 に「廷(てい)なり。法度有る者なり」として役所の義とするが、
官府の意に用いるのは、漢以降のことである。
[詩、大雅、瞻卬(せんぎょう)]「時(こ)れ維(こ)れ婦寺」の寺は寺人、近侍の
宦官の属をいう。
[小雅、巷伯(こうはく)]は、時の社会的・政治的混乱を激しく批判した詩であるが、
篇末に、「寺人(じじん)孟子(まうし) 此の詩を作為す」と、自ら宮中の卑官で
あることを名乗っている。
[左伝]に寺人がみえ、近侍の宦官をいう。
古く時の意に用い、金文の[邾公(ちゅうこう)けい(牛巠)鐘(しょう)]に「萬年に至る
まで、分器を是れ寺(たも)て」とみえる。
[石鼓文(せきこぶん)、田車石]に「秀弓寺射(じしゃ)す」とあるのは、「射を待つ」
の意。
なお寺廷の意は庤(じ)の仮借である。
また侍の初文とする説もあるが、金文ではその字には「し」(ぎょうにんべん+止)を
用いる。
古くは官舎を寺舎といった。
仏寺の意となって寺観・寺院というのは、役所の鴻臚寺(こうろじ)をのち浮屠(ふと
(僧))の居としたからであるという。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「寺」という字を私たちが今見たら、「おてら」しか思い浮かびませんが、古くは宦官であったり、
持つであったり、役所の意味であったり、最後に役所に僧の宿舎としたので、寺の意味となったので
すね。やはり元をたどってみないと分からないものですね。
外孫は相変わらず三毛猫を見るとスイッチが入るらしく、抱っこをしていても、ジタバタと降りたが
ります。
三毛猫に適当にあしらわれながら、あちらこちらとハイハイをしていました。
疲れて、今晩はぐっすりとなるとよいな、と思いました。
では今日の一枚は・・・
昨日見事な反った姿を披露したいちごです。
シャッターの音がすると、くるりとふり向きました。
ちょっと猫らしくなっていますね。
あとは「にゃ~ん」と返事をしてくれると最高なんですが。
0コメント