新*今日の漢字* 「食」
今日も好い天気で始まりました。
三連休の後の通常の生活です。
では・・・
新*今日の漢字*
「食」 音読み ショク ジキ 訓読み く(う らう) た(べる)
画数 9画 部首 食(しょく)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 食器として使用される「(皀殳)(既の旧字体)」の形。
皀(きゅう)がその器の形で、その器の上に蓋(ふた)をすると食の形となる。
食は食器の中の「たべもの」の意味となり、またたべものを「くう、たべる」の
意味となり、たべることによって人体を養うので、「やしなう」の意味もある。
食物の時はシの音でよむ。
飲食の字は金文では食と人とを組み合わせた「し」(食人(たべもの))に作ることが
多い。
人の前に食器があり、「くう、たべる」の意味を示している。
殷(いん)代の食事は一日二食であった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 「き(皀殳)」皀(きゅう)に蓋をした形。
「き(皀殳)」は盛食の器で、金文に「き(皀殳)」に作り、文献には簋(き)の字を
用いる。
[説文]五下 に「米を亼(あつ)むるなり。皀に從ひ、亼(しふ)聲」(段注本)とする
が、亼は(皀殳)の蓋の形で、(皀殳)の一部をなしている。
食とは(皀殳)に盛った食事をいう。
字は卜文にみえ、金文では多く(食人)に作る。(皀殳)の前に人のある形である。
[説文]は下文に「(食人(し))は糧なり」と名詞に解する。
金文に器の自名に「(食人)盂(しう)」・「(食人)簠(しほ)」「(食人)器」
「(食人)盤」というものがあり、また動詞に用いて、徐(じょ)器の鐘銘に
「飲(食人)謌舞(いんしょくかぶ)」、また[王孫遺者鐘(おうそんいしゃしょう)]に
「誨猷(くわいゆう)(謀)(食人(あやま))たず」のように用いる。
卜辞には食を日月の蝕に用い、また大食・小食という語があって、殷代には一日二食の
定めであった。
日の出入りを送迎する大采・小采という礼があり、そのとき食事をしたようである。
食貨は経済、食頃(しょくけい)はしばらくの意、食言(しょくげん)は偽言をいう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
食はもともと皀という器に蓋をした形だったのですね。
長い歳月の間に「器の意味」から「食べるの意味」まで変化してきたのですね。
今でも新しい言葉が生まれ、使われなくなってしまった言葉が消えていくのですから、
自分たちが見ることのできない未来に「あらまぁ、そんな風に使われているの?」という
ことばができるかもしれませんね。
空好きの私ですが、実家へ行った際にも、空を見上げて写真を撮りました。
では今日の一枚は・・・
入道雲のような黒い雲の下の方には見えづらいですが天使のはしごといわれる光の筋が伸びていて、
さらにその雲の上方にもサーチライトを思わせる光の筋が伸びていました。
太陽と雲のせめぎ合いなのか、協力してのアートなのか、空は不思議の宝庫です。
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