新*今日の漢字* 「心」
今朝は空一面雲が広がっていました。
秋の彼岸の入りだったので、7時半頃からお墓の掃除に行って来ました。
曇り空のおかげで涼しいお墓掃除となりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「心」 音読み シン 訓読み こころ
画数 4画 部首 心(こころ)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 心臓の形。
古くは心臓が生命の根源であるとともに、思考する場所であると考えられていた。
甲骨文字には心の字はない。
甲骨文字の文の字形は正面から見た人の形の胸の部分に文身(一時的に描く入れ墨)の
模様を描いているが、それが心臓の形である。
心臓の意味から、金文には「乃(なんぢ)の心を敬明にせよ」のように、すでに心を
「こころ」、徳性の基づくところという意味に用いている。
国語の「こころ」は「凝り固まるところ」の意味である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 心臓の形。
[説文]十下に「人の心なり。土の藏、身の中に在り。象形。博士説に、以て火の藏と爲す」
とあり、藏(蔵)は臟(臓)の意。
許慎(きょしん)の当時には、すべてを五行説によって配当するすることが行われ、
今文尚書(きんぶんしょうしょ)説では肝は木、心は火、脾(ひ)は土、肺は金、
腎は水、、古文尚書説では脾は木、肺は火、心は土、肝は金、腎は水とされた。
金文に「克(よ)く厥(そ)の心を盟(あき)らかにす」「乃(なんぢ)の心を敬明に
せよ」 中略 などの用法がある。
心は生命力の根源と考えられていたが、卜文にはまだ心字がみえず、ただ聖化儀礼と
しての文の字形中にあらわれる。
金文では神霊を安んずる寧の儀礼、神判における勝訴を示す慶など、やはり神事に関する
字にみえ、その他、徳(德)や愈(ゆ)など情性に関する字も二十数文みることができ
る。
文字の展開を通じてその意識や観念の発達をあとづけることが可能である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
卜文(甲骨文字)では「文」の字の中に心臓を表す形が描かれていましたが、心という字は独立して書かれてはいなかたのですね。
「こころ」という字を表さなくてはいけなくなったとき、卜文の「文」の字の中に書かれた心臓の形
を利用したのですね。
では今日の一枚は・・・
今日は曇り空でしたが、夏を惜しむかのような雲を実家へ行った帰りに撮りました。
入道雲のような雲が連なっています。
暑さ寒さも彼岸までと昔の人は言いましたが、さあ今後はどうなるのでしょうか。
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