新*今日の漢字* 「図」
今日はお彼岸のお中日だったので、息子家族と娘家族と一緒に9ヶ月の孫まで入れると・・・
総勢9人でお墓参りへ行きました。
親戚のお墓も含め7ヵ所のお墓にお線香とお花を供え、最後に六地蔵にも同様にお供えしました。
では・・・
新*今日の漢字*
「図」 音読み ズ ト 訓読み はか(る)
画数 7画 部首 囗(くにがまえ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は圖に作り、囗(い)と啚(ひ)とを組み合わせた形。
囗は全体の範囲を示し、中に啚を書く。
啚は穀物倉(こくもつぐら)の形の「りん」(禀の示以外)と囗とを組み合わせて、
穀物倉のある地域を示す。
啚は鄙(ひ(いなか、いやしい))のもとの字である。
圖は穀物倉の所在地を記入した農園の地図で、「ず、ちず」の意味となり、「え、
えがく」の意味となる。
穀物倉の設置場所ははじめからそういう設計をするので、「計画する、はかる」の意味
となる。
また「書物、文書」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は圖に作り、囗(い)と啚(ひ)とに従う。
囗は全体の範囲を示す。
啚は倉廩(そうりん)のある地域、鄙(ひ)はその農耕地をいう。
農耕地の所在を図面化したものを圖(図)という。
平面図にその所在を記入したもので、いわゆる地図である。
[説文]六下 に「畫計(くわけい)すること難きなり」とし、「圖は難の意なり」とする
のは、図を図謀(とぼう)と解するものである。
図の初義は農耕地の地図、その経営のことを図謀という。
[左伝、襄(じょう)四年]に「難をはか(諮の言抜き)るを謀と爲す」とあり、[説文]の
解はその文によるものであるが、図字の本義ではない。
[周礼(しゅうらい)、地官、大司徒]「建邦の土地の圖と~を掌(つかさど)る」、
[周礼、天官、内宰]「版圖(はんと)を書するの灋(はふ(法))を掌る」など、みな地図
の意である。
その図はもと、鄙の所在をしるすものであった。
金文の[散氏盤(さんしばん)]は土地の授受をしるす契約関係を内容とするものであるが、
その銘末に「圖を夨(そく)王より、豆の新宮の東廷に受(さづ)く」という。
それより版図の意となり、[宜侯(ぎこう)夨(皀殳)(そくき)]に「武(ぶ)王・
成(せい)王の伐(う)ちたる商圖(しやうと(殷(いん)の版図))を省(せい
(巡察))し、(い)でて東國の圖を省す」とみえる。
図謀の義は、その農耕地や版図の経営に関して、謀議することをいう。
古代の地図については、中山(ちゅうざん)王墓からその塋域図(えいいきず)が出土
しており、また馬王堆(まおうたい)第三号漢墓からは湘南(しょうなん)の詳細な
地図・駐軍図・街坊図などが出土していて、その様式を知りうる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
今回の「図」のもともとの意味は現代のイメージとあまり変わらない地図でしたね。
そこから意味の引伸で「計画する、はかる」などとなったようですね。
蛇足ですが、「図」の字を書きながら、小学生の時、図画工作が苦手だったのを思い出しました。
今日はお墓参りの後、手料理でおもてなしをしました。
天ぷら、唐揚げ、里芋の煮物、肉団子のあんかけ、大学芋などを出しました。
ご飯も日ごろは1日二合半もあれば足りますが、今日は倍以上の6合なので炊飯器で炊きましたが、
いつもはお鍋で適当に炊きます。
ということで、今日の一枚は・・・
日ごろのご飯の炊きあがる寸前の様子です。
我が家では東日本大震災の後からお鍋でご飯を炊いています。
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