新*今日の漢字* 「西」
今日はお彼岸の入りの日に五目ずしをいただいた1軒とお中日におはぎをいただいた2軒と
もう1軒の義姉の家と子供家族に太巻き寿司といなり寿司を作って配りました。
古い時代の田舎の習慣です。
では・・・
新*今日の漢字*
「西」 音読み セイ サイ 訓読み にし
画数 7画 部首 西(にし)
では常用字解で調べてみましょう。
仮借 甲骨文字と金文の字形は荒目(あらめ)の籠(かご)の形。
おそらく鳥の栖(す)の形であろう。
[説文]十二上 に「鳥、巢上(さうじゃう)に在るなり。象形。日、西方に在りて、
鳥西(にし)にす(巣に入る)。故に因(よ)りて東西の西と爲す」とあり、西の上に
鳥が首を出す形とみているが、栖の形そのものとみてよい。
木の上に巣があり、巣の中に雛(ひな)がいて、その首が三つ並んで言える形が巣で
ある。
他の部分が西の形にあたる。
西の方位の名の「にし」の意味に用いるのは、「あらめかご」の意味とは関係なく、
その音を借りる仮借の用法である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
仮借 卜文・金文の字形は、荒目の籠(かご)の形で象形。
おそらくもと籠を称する語であろうが、字はその原義において用いられることがなく、
方位の西を示す字に専用する。
字の原義と関するところのない訓義をもって行われる字であるから、仮借である。
[説文]十二上 に「鳥、巢上に在るなり。象形。日、西方に在りて、鳥西(せい)す
(巣に入る)故に因りて以て東西の西と爲す」(段注本)とし、重文として棲(せい)、
また古文・籀文(ちゅうぶん)の二形を録する。
それは籠の形に近いものである。
方位の字はみな仮借でもとその字はなく、東は嚢(ふくろ)の形で、東が方位に専用される
に及んで、嚢(たく)のようなその形声字が作られたのである。
西を鳥の巣とする説は、棲(せい)・栖(せい)の通用するところから生じたものである
が、卜文・金文の字形に鳥を伴う形のものはない。
西方に対しては、どの民族も一種の信仰をもつものであるが、中国にあってはそれは
崑崙(こんろん)信仰の形態をとっている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
東の解説の時もとの意味とは違う仮借の用法という話があったので、西も仮借の用法であろうと
思いつつ調べ始めました。
東はふくろ、西は鳥の巣、では南は「もとは象形で、苗族(びょうぞく)の使用していた銅鼓の形であるが、のちその音のみを借りる仮借の用法」だそうです。
ちなみに北はだけは「会意の字で背中合わせの二人の人の形」で王に背を向ける 方向、背(そむ)く
方向は北」となるそうです。
昨年兄嫁さんが植えてくれたミョウガですが、何回か収穫していたのですが、写真を撮っていません
でした。
ということで、今日の一枚は・・・
ミョウガの先の方から薄黄色の何かが見えていますね、あれは案外きれいな花のつぼみの先っぽで
す。
日に当たってしまうので、ちょっと緑色になっています。
薄く切って卵でとじた、お吸い物になりました。
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