新*今日の漢字* 「雪」
今日と明日は立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所の漢字教育士研修会が表参道であります。
大学関係主催の研修会は始めてですが、ワクワクしながら参加してきます。
では・・・
新*今日の漢字*
「雪」 音読み セツ 訓読み ゆき
画数 11画 部首 雨
では常用字解で調べてみましょう。
象形 空から雪片(せっぺん)が舞い落ちる形。
甲骨文字によると、その雪片は羽の形のようにもみえ、また小枝などに付着している形の
ものもある。
「ゆき、ゆきふる」の意味となる。
刷(さつ(はらう、ぬぐう))・拭(しょく(ぬぐう))と音が近くて通用し、
「すすぐ、ぬぐう」の意味に用い、雪辱(以前受けた辱(はずかし)めをぬぐい去る
こと)のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 空から雪片の舞い落ちる形。
卜文によると雨の下に羽状のものが舞うような形である。
[説文]十一下 に「凝雨、物を説(解)く者なり」とあるのは、雪・説の畳韻字をもって解した
ものにすぎず、彗(すい)声とするも声は異なる。
卜文の字は小さな羽状にみえ、雪片を写した形。
また雪片が小枝などに付着した形とみられるものもある。
卜辞の神名に「う(上下に雨羽)」があり、請雨の儀礼が行われている。
「う(上下に雨羽)」はあるいは雪の一体であるかもしれない。
雪(すす)ぐ意は刷や拭の通用義とみられる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
空から雪片が舞い落ちる形や羽状のものが舞うような形・・・
想像すると美しいですね。
子どもの頃舞い落ちる雪を手のひらや袖に乗せて、その形を眺めていたことがあります。
昔の人もその形の美しさに感じるものがあったのでしょうか。
以前から不思議に思っていた「雪(すす)ぐ」は刷・拭との通用だったのですね。
なるほど納得です。
昨日の漢字を娘が知ってか知らずか、いえいえ知らないのですが、仕事先の近くで買ってきてくれたお土産の名前が昨日の漢字にぴったりでした。
では今日の一枚は・・・
切腹最中の説明書です。
お菓子のネーミングが忠臣蔵にまつわるものが多く、新橋でなぜ?と思っていたら・・・
切腹最中の説明文に書いてありました。
浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の切腹したお屋敷跡だったのですね。
これも納得しました。
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