新*今日の漢字* 「船」
昨日の研修は音韻学の先生と関西圏でご活躍の漢字教育士の先輩の貴重なお話でした。
web授業でも音韻学が初めの頃にありまして、受講したことを後悔した覚えがありました。
今回はワークショップもありまして、「理解できたか?」と言われると「どうでしょう?」
としか言えませんが、「そんなに嫌わなくてもよいのかな~」と思えるようになりました。
大きな一歩だと思います。
私のような人間にもそう思わせてくれる先生は素晴らしい方だと思います。
今日も研修の二日目があります、どんなお話が聞けるか楽しみです。
では・・・
新*今日の漢字*
「船」 音読み セン 訓読み ふね ふな
画数 11画 部首 舟(ふねへん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は(舟㕣)に作り、音符は㕣(えん)。
㕣にはそうの意味があるから、水の流れに沿って上下する舟を船という。
[越絶書(えつぜつしょ)、呉内(ごない)伝]に「越人、船を謂(い)ひて須慮
(しゅろ)と爲(な)す」とあり、わが国の修羅船(しゅらぶね)の修羅は須慮の
古音から出た語と思われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は(舟㕣)に作り、声符は㕣(えん)。
[説文]八下 に「舟なり」とし、「鉛(えん)の省聲」とするが、省声とする理由はない。
[釈名(しゃくみょう)、釈船]に「船は循(じゅん)なり。水に循(したが)つて行く
なり」と音義から説くから、当時循(じゅん)の声であったことが知られる。
[越絶書(えつぜつしょ)、呉内(ごない)伝]に「越人、船を謂(い)ひて須慮
(しゅろ)と爲(な)す」とあり、大船は沿海の航行に用いたものである。
あるいはその方言音でよまれた字かと思われる。
わが国の「金毘羅(こんぴら)舟舟 追風(おいて)に帆かけて 修羅シュッシュッ
シュ」の修羅は須慮の古音から出た語と思われる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
修羅といえば、修羅場とかしか思いつかない悲しい私ですが、調べてみました。
先ず出てきたのは阿修羅の省略形、次に大きな木材や石材をを運ぶ方法の修羅、そして古代船。
藤井寺の生涯学習センターは埴輪の古代船をモチーフに作られたというアイセル・シュラホール
があります。
昔の修羅船はあのような形だったのでしょうか。
出発が時間が迫ってきました。
では今日の一枚は・・・
今朝の痛烈な朝日です。
ではそろそろ支度をして行ってきます。
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