新＊今日の漢字＊　「線」

昨日は陽ざしが強く、日傘を持たなかったことを後悔しましたが、

今日は空を一面雲が覆っています。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「線」　音読み　　セン　　　訓読み　　－－－

　　　　画数　　１５画　　　　部首　　糸

では常用字解で調べてみましょう。

　　形声　音符は泉。

　　　　　泉は崖の下から流れ落ちる水の形。

　　　　　古くは綫（せん）に作り、音符は戔（せん）。

　　　　　戔は薄いものを積み重ねた状態をいう。

　　　　　[説文]十三上　に「縷（る（いと））なり」とあり、[玉篇（ぎょくへん）]に「以て衣を

　　　　　縫ふべし」とあるから、「いと、いとすじ、ぬいいと」をいう。

　　　　　縫い糸の意味には、古い文献には線を、新しい文献には綫を用いる。

　　　　　糸以外の細長いものの意味にも用いる。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　形声　正字は綫に作り、戔（せん）声。

　　　　　戔に薄く重なるものの意がある。

　　　　　[説文]十三上　に「縷（る）なり」とあり、[玉篇]に「以て衣を縫ふべし」とあるから、

　　　　　縫い糸である。

　　　　　字はまた線に作り、泉（せん）声。

　　　　　[周礼（しゅうらい）、天官、縫人]に「王宮の縫線の事を掌る」とあり、線は多く古典語に

　　　　　綫は現代語に用いる。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

綫と線という字があるのですね、しかも声符（音符）が違うので別の字なのでしょうか。

私たちにとっては同じ「せん」という音ですが、昔の中国においてはどうだったのでしょうか。

疑問が残りました。

そして線は今では糸のことなのですね。

これもまた、長い歳月に少しずつ変わったものの一つなのでしょうか。

昨日までの二日間研修でお世話になった所は表参道のおしゃれな福井のアンテナショップの２階の

多目的ホールでした。

１階には福井が誇る眼鏡や美味しいものがずらりと並んでいました。

福井の自慢は文字学の白川静先生出身地そして他にもありますが、ご存知ですか？

ということで今日の一枚は・・・

恐竜です。

1982年に福井県の中学生の少女が見つけた小さな化石が恐竜の化石だったそうで、その後の発掘で見

つかる恐竜化石の８割が福井県からだそうです。

そして、恐竜博物館もあります。

その恐竜博物館の前にある恐竜のオブジェのようなものがここにもありました。