新*今日の漢字* 「走」
今日は外孫を預かりました。
車の中では泣いていましたが、その後は元気に遊んでいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「走」 音読み ソウ 訓読み はし(る)
画数 7画 部首 走(はしる)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 両手を振って走る人の形。
「はしる」ことをいう。
上半分は大(手足を広げて立つ人を正面から見た形)に似ているが、片手は斜めに上げ、
片手は斜めに下げ、頭を少し傾けて走っている形で、夭(よう)の形である。
下半分は止(趾(あしあと)の形で、行く、進むの意味がある)で、走ることを強調して
いる。
奔(ほん)は夭と歮(しゅう)とを組み合わせた形。
歮は止(あし)三つ(足三本)で奔は走よりもなお早く走ることをいい、合わせて奔走
(走りまわること。忙しく立ちまわること)という。
奔走とはもと祭祀(さいし)用語で祭事のときには素早く行動すべきものとされた。
[詩経(しきょう)、周頌(しゅうしょう)、清廟(せいびょう)]に「駿(すみや)かに
奔走して廟(べう(祖先を祭るみたまや))に在(あ)り」という。
わが国ではその語を「わしる」という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 両手を振って走る人の形。
[説文]二上 に「趨(はし)るなり」と訓し、次の趨(すう)字条の「走るなり」とある
のと互訓。
字形について「夭(えう)・止に從ふ。夭止とは屈するなり」とするが、夭はこの字の
場合は、頭を傾け手を振って走る形。
下方の止は足あとの形で、走ることを強調している。
その部分を分節的に強調したもので、会意的な構造ではなく、全体を象形とみてよい。
[大盂鼎(だいうてい)]「享(よ)く奔走して天畏を畏(おそ)れよ」、
[えい(上部は火火+下部は又)き(皀殳)]「克く上下(しゃうか)帝(てい)に奔走す」
また[詩、周頌(しゅうしょう)、清廟(せいびょう)]「駿(すみや)かに奔走して廟に
在り」など、みな祭祀の際のことで、「奔走」はもと祭祀用語。
わが国では「わしる」という。また金文に西周走亜という職があり、軍中の儀礼に奉仕
するものらしく、他に走馬というものも先駆のものであろう。
[令鼎(れいてい)]に「先馬走」の語があり、王のために先駆することを命ぜられている。
先駆として除道(道を祓(はら)う)のことを命ずるのである。
走狗(そうく)は猟犬、人の手先となることをいう。
漢隷には、走を犬の走る形に作るものがある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
夭は基本的には「人が頭を傾け、身をくねらせて舞う形。夭屈の姿勢をいう。」ということですが、
この走の場合は「頭を傾け手を振って走る形。」だそうです。
そういえば、以前にマラソンでそれぞれ頭を傾ける方向が違う双子の選手がいましたね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の子猫のかわいらしい一枚です。
小さいながらも懸命に毛づくろいをしています。
ひっくり返ってしまうのでは・・・と心配するのは老婆心でしょうか。
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