新*今日の漢字* 「太」
本当は今日は下の孫の通う幼稚園の運動会でした。
週間天気予報で雨が伝えられていたので、前もって明日への延期が決められました。
ということで、のんびりの雨の土曜日です。
では・・・
新*今日の漢字*
「太」 音読み タイ タ 訓読み ふと(い る)
画数 4画 部首 大(だい)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は大(たい)。
太は泰の省略形とみてよい。
泰は大と収(きょう(丩の右側の縦線がノ))と水とを組み合わせた形。
大は手足を広げて立つ人を正面から見た形で、収は左右の手を並べた形。
泰は水中に落ちた人を両手で助け上げる形で、「やすらか」の意味となる。
また「ゆたか、おおきい、はなはだ」の意味に用いる。
太の字の大の下の「、」は泰の水の省略形とみてよい。
古い文献では太と大とを区別しないことが多く、泰・太・大は通用してい使われることが
あるが、使用する習慣に区別がある。
太極(宇宙を構成する根源のところ)・太古(大昔)・太子(天子や諸侯の世継ぎ)・
太陽(太陽系の中心の天体で恒星の一)などには太を用いる。
国語では「ふとい、ふとる」とよみ、太い木、食べ過ぎて太ったのようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は大(たい)。
[説文]十一上 の泰字条に泰の古文としている字であるが、泰の省略形であろう。
泰は大と収(きょう(丩の右側の縦線がノ))と水に従い、水中に落ちた人を両手で
助け上げる形で、安泰の意。
太の大の下の点は、泰の水の省略形とみてよい。
[玉篇]に「甚だしきなり」とあり、古い時期の文献には、大・太の区別なく用いた。
金文には大宗(たいそう)・大子(たいし)・大室(たいしつ)・大廟(たいびょう)・
大史(たいし)はすべて大に作る。
のち大・太の用義が慣用上区別されるに至り、太一神・太陰・太陽・太極・太玄・太山・
太公望などは、慣用的に太を用いる。
あま泰も慣用の異なる字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
今では違うと思っていた、太は泰の省略形だったのですね。
しかも使用する習慣が違うそうですが、大・太・泰は通用して使ていたようですね。
今こう書きながら、昨日の「太太(たいたい)」の説明は一日早かったと後悔しています。
曇り空ですが、雨も上がり明日はそこそこのコンディションで幼稚園の運動会ができそうです。
先ほど、写真のネタ探しにカメラ片手に外に出ましたら・・・
庭に放り出してあったオンシジュームの花芽が大きく伸びていました。
ということで、今日の一枚は・・・
オンシジウムの花芽です。
もう一鉢も小さな花芽が出ていたので、鉢をきれいにして家の中へ移動しました。
今はキッチンのカウンターの上に置いてあります。
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