新*今日の漢字* 「長」
今日はまだ孫たちが来ていないので、静かに始まりました。
ここ一週間ぐらい雨が続くそうで、洗濯物が悩みの種になりそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「長」 音読み チョウ 訓読み なが(い)
画数 8画 部首 長(ながい)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 髪の長い人を横から見た形。
長い髪であるから、「ながい、ながさ、たけ」の意味となる。
長髪の人は老人であり、氏族の指導者としてたっとばれたので「かしら、たっとぶ」の
意味となり、長者(徳のすぐれている人。また、年上の人。また、金持ち)・長上(目上
の人)・長老(年をとった人を尊敬していう語。指導的な立場の人)・会長(会を代表
する人)・社長(会社を代表する最高責任者)のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 髪の長い人の側身形。
氏族の長老を意味する。
[説文]九下 に「久遠なるなり。兀(こつ)に從ひ、「くわ(ヒの横画が左側に突き抜ける
字)」に從ふ。兀なるものは高遠の意なり。久しければ則ち變化(へんか)す。亡(ぼ
う)聲」とし、その亡は亡を倒(さかさま)にした形であるというが、その部分が長髪の
形である。
篆文の字形には、時節によって形を改めたところがある。
卜文・金文の字形は長髪の人の側身形に作り、字意は極めて明白である。
許慎の当時、長を馬頭人(馬のような頭の人の形)とする俗説があり、許慎は字形を
合理化しようとして、帰ってその字説を誤ったものであろう。
長髪は長老の人にのみ許されるもので、長老の象徴とされた。
徴は道路において長髪の人を殴つ形で字の中央は挺立(ていりつ)する長髪の人の形。
虜囚(りょしゅう)となった敵の長老に、懲罰を加えている字形である。
長老の意より長短・長久、また優秀の意となる。
秦の[繹山碑(えきざんひ)]の字形はすでに[説文]の正篆(せいてん)に近く、本来の字形
を失ったものである。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「長」という字は長髪の人の形だったのですね。
しかも長髪の女性かと思いきや、部族の長老ということですね。
確かに、世間では係長を初め、人の上に立つ人に長がついていますね。
唐突ですが・・・今日の一枚は・・・
やはり秋の一枚です。
ご近所の庭の木の紅葉です。
これも多分ハナミズキだったと思います。
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