新*今日の漢字* 「点」
昨夜は雨に風、そして防災速報のアラームでほぼ眠れ「ませんでしたが、
我が家のある地域はさしたる被害もなくありがたい限りです。
では・・・
新*今日の漢字*
「点」 音読み テン 訓読み ---
画数 9画 部首 灬(れんが れっか)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は點に作り、音符は占(せん)。
占に店(てん(みせ))・坫(てん(ものおきだい))の音がある。
占は店の意味で、爵(酒杯)をおくような狭い場所の意味がある。
そのような小さな汚れ、「小さな黒点、くろぼし」を点といい、点線(点が連なって
できた線)という。
小点をつけて文章を改め「なおす」ことを天竄(てんざん)点定という。
点眼・点薬(目薬をさすこと)のように「さす、加える」の意味に用い、点火(火を
つけること)・点灯(明かりをつけること)のように「つける、ともす」の意味にも
用いる。
又点数(評価や得点の数)・得点(競技や試験で得た点数)・採点(点数をつけること
また、その点数)のようにも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は點に作り、占(せん)声。
占に店(てん)・坫(てん)の声がある。
[説文]十上 に「小黑なり」とは小さな黒点の意、汚点をいう。
微細なるもの、微細なるしるしを加えることの意に用いる。
[荊楚(けいそ)歳時記(さいじき)]に、陰暦の八月十四日、民家では児童の額(ひたい)
に朱をつけて、天灸(てんきゅう)とよぶ病除けの俗があり、点額ともいう。
わが国のアヤツコと似た俗である。
試験で落第するのを点額というのは、竜門を昇りそこなった魚が、額をうって流れに
落ちることにたとえる。
点検・点竄(てんざん)・点定は文を直すこと、点景は画面のとりあわせ、景物をとり
合わせること、点茶は茶を立てること、点心は茶菓などで心を養うこと、画竜点晴、最後
に点晴(てんせい)は眼晴をかき入れて画を仕上げることである。
死者の名を録するものを点鬼簿という。
曾子(そうし)の父曾点(そうてん)、字(あざな)子晳(しせき)。
点汚と明晳と相対した名字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
点も店などと同じように占という字でつながっている字でしたね。
字統の説明の「アヤツコ」という言葉を調べてみました。
民間習俗における荒神(こうじん)信仰の一つだそうで、荒神は台所の神様として祀られるそうです。
子どものお宮参りのときに「なべずみ」や紅などで、額に「×」、「犬」と書く悪魔よけの印で、
「犬」と書くのはイヌの子は良く育つということに由来するとされているそうです。
「なべずみ」を使用する理由は家の神としての荒神(こうじん)の庇護を受けているしるしだそうで
す。(ウィキペディアより)
お稚児さんのときに子どもの額に三つの点を紅で付けてもらった記憶があります、これも「アヤツコ」の一種だそうです。
そういえば、昔、我が家の物置にあった台所の神様を荒神様と言っていました。
今台所は家の中だけなので台所の三柱の神様の小さな神棚だけになりました。
先日上の孫の誕生日がありまして、「プレゼントは何が良い?」と聞くと・・・
「バアバと一緒にネックレスを作りたい」というので、誕生日当日プラスチックのビーズで好きな
ようにデザインさせてエンドパーツを付けたワイヤーに通させました。
1個作るともう1個と欲が出て、下の孫も1個作りたいと結局4点できあがりました。
では今日の一枚は・・・
右から2番目は下の孫がデザイン(?)したもので、斬新なアシンメトリーです。
2年ぐらい前に上の孫が作ったものもアシンメトリーでしたが、今回はほぼシンメトリーなデザイン
になりました。
子どもでもネックレスのイメージが左右対称なものというイメージが定着してくるのですね。
0コメント