新*今日の漢字* 「当」

今日は雨が降り出しそうな土曜日です。

また雨の週末から週明けを迎えるのでしょうね。

では・・・

新*今日の漢字*

「当」 音読み  トウ   訓読み  あ(たる てる)

    画数   6画   部首  小(しょう)

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 もとの字は當に作り、音符は尚(敞の攵無し)。

     尚に堂(どう(たかどの))・棠(とう(やまなし))の音がある。

     [荀子(じゅんし)]に当を「當(かつ)て」「當試(こころみ)に」と用いる例があり、

     もと嘗(しょう(なめる、こころみる、かつて))と通用する字であったことがわかる。

     嘗は神にお供えを薦(すす)めて祈るのに応(こた)えて、神が来るのを迎えることを

     いう。

     尚は神を迎える窓のところに神が現れることをいう。

     田は田間の意味とすれば、當は田の中の神を迎えて祭ることをいうの農耕儀礼を示す

     字であろう。

     農耕に関して、それぞれちょうど良い時に田に神を迎えて祭るので、適当な時期に

     「あたる、あう、かなう、つりあう」の意味に用いる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 旧字は當に作り、尚(敞の攵無し)の声。

     尚には堂(どう)・棠(とう)の音がある。

     尚は神明を迎える窓際に神の現れることをいう。

     田は田土であるから、もと田土に神を迎えて祀(まつ)る農耕儀礼をいう語であった

     はずである。

     尚の声義を承ける字としては、嘗(しょう)とも関係があるものであろう。

     [説文]十三 下に「田、相値(あた)るなり」とは抵当の意であるが、おれは字の初義で

     なく、田租を返済に用いるような経済行為がなされるようになってからの字義であろう。

     金文の[倗生(ほうせい)き(皀殳)]に良馬乗を購入した代金として、「厥(そ)の貯

     (ちょ)卅田」「用(もっ)て格伯の田を典(てん)す」とあって、抵当権を設定する

     ような意味かと思われるが、それには典の字が用いられている。

     のち典当(抵当)のように用いる字である。

     当はおそらく嘗と声義の近い字であろうと思われ、[荀子(じゅんし)、君子]「先祖當

     (かつ)て賢ならば、後の子孫必ず顯(あら)はる」、[荀子、性悪]「當試(こころみ)に

     君上の勢を去らん」の當はすべて嘗の字義である。

     嘗は新嘗・神嘗の字であるから、これと通用する當も、もと田間で行われる儀礼を意味

     したとみられ、時宜によって神を祀る意の字であろう。

     [管子、宙合(ちゅうごう)]に「變に應じて失はざる、之(これ)を當と謂(い)ふ」と

     みえる。

     事変に応ずる意より、当面する・適合する・順当なる・相当たるの意となり、それにより

     当然・当為の意となった。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「当」のもとの字の「當」は尚+田ということなのですね。

しかも、尚は神明を迎える窓際に神の現れることで、「田」を付けることによって神様を田に迎えて

祀ることだったのですね。

今の意味「あたり」的な意味とは少し違う感じがしますね。


では今日の一枚は・・・

先日のゴルフで11位になった主人がいただいた胡蝶蘭と参加賞のカクタスです。

そしてもう一つのカクタスはお手伝いのご褒美です。

カクタスはまだつぼみが固くうまく花が咲くとよいと思います。

あら?右奥にほぼ黒いソックス猫のフクが写っていましたね。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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