新*今日の漢字* 「馬」
今日は夜に外孫を預かります。
午前中は古代文字のしおりを作ろうかと思っているのでその資料をまとめていました。
おもしろそうな字を探し、分かりやすく説明をつける予定です。
とりあえず、1年生の漢字の中から作ってみようと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「馬」 音読み バ 訓読み うま ま
画数 10画 部首 馬
では常用字解で調べてみましょう。
象形 馬の形。 「うま」をいう。
鬣(たてがみ)のある馬の形。
[説文]十上 に「怒るなり。武なり」と、音の通じる語で説いているが、関係はない。
古くは馬(ば)と武(ぶ)の音は近かったのであろう。
中国は広大な地であるので、古くから馬車を使用し、戦争でも馬車が戦車として活躍
した。
殷代の王墓には馬や車を埋めている車馬坑を伴うものもある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 馬の形。 卜文・金文の字形は鬣(たてがみ)のある馬の形である。
[説文]十上 に「怒るなり。武なり。馬の頭・髦(たてがみ)・尾・四足の形に象る」と
いう。
怒・武はもと畳韻の訓であるが、時宜とは関係がない。
馬は陽物であるとして、[釈名(しゃくみょう)]の音義説を用いたのであろう。
[左伝、襄六年]に、宋(そう)では司馬のことを司武と称しており、その古音が近かった
ようである。
中国では古くから馬車を用い、馬はその生活と関係が深く、[説文]がその部に録する字は
一一五(115)字、[康煕字典]には異体字を含めると四八一(481)字に及ぶ。
馬車は古くより最も重要な交通及び戦闘の方法であったから、中国の古代においては、
馬車具の発達が極めて著しかった。
殷・周以来の大墓には多く車馬坑を伴うており、その遺品が多い。
近年出土の秦の始皇帝陵には実物大の俑器があり、漢の画像石には出行・狩猟・戦闘など
における車馬の模様をえがくものが多く、当時の生活を想見することができる。
馬具の遺品には、馬冠や当盧(とうろ)などに工芸品としても優れたものがある。
また馬政のことは金文をはじめ、[周礼(しゅうらい)]にもみえる。
[漢書(かんじょ)、芸文(げいもん)志]に相馬(そうば)を主とする相六畜(そうろく
ちく)の書三十六巻、[隋書(ずいしょ)、経籍志]には[相馬経]というものを録している。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず、一一五(115)等の後ろのカッコ書きは縦書きの字統を横書きしたために読みづらくなったので見やすくなるように付け加えました。
それから、馬具の説明のところの当盧(とうろ)は馬の額から鼻にかけての保護を兼ねた飾りだそう
です。
広大な中国では馬は交通の方法としても戦闘の方法としても大切だったのですね。
馬の字は子どものころから何となく「うま」の形だなとみんなが思っていたと思います。
まさにその通りでしたね。
今日の一枚は・・・
冬到来の我が家の植物たちをご紹介していきたいと思います。
と言いつつ、夏の名残のセイジがまだ頑張っていました。
消えてしまわないうちに、ご紹介します。
農家ことばで「悪党」と言われながら貰ってきたものです。
悪党とは生きる力が強く増えすぎてそばの植物を駆逐してしまうような植物らしいです。
そう言えば、このセイジもプランターの中で、増え続けて、もともと植わっていたローズマリーの
元気がない感じがします。
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