新*今日の漢字* 「売」
土曜日で学校などはお休みなので、朝から内孫たちが遊びに来ています。
そして、土曜日なのに息子は仕事へ行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「売」 音読み バイ 訓読み う(る れる)
画数 7画 部首 士(さむらい) 儿(ひとあし)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は賣に作る。
古い字は賣に作り、出と買とを組み合わせた形。
貝をひそかに買い集めることを買という。
買い集めた買いを出すことを賣という。
[説文]六下 に「物貨を出すなり」という。
金文に贖(しょく)に作る字があるが、賣はもと贖罪(罪をつぐなうこと。罪を埋め
合わすこと)として物を出すという意味だったのであろう。
売は売買(売り買い)のように、「うる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は賣に作り、その初形は「ばい(上から順に出+買)」に作り、出と買とに従う。
多くの貝を買い集める意の買に対して、出買すること、買い集めた貝を出すことを
「ばい(上から順に出+買)」(賣)という。
[玉篇]に「或いは粥(しゅく)・鬻(ゐく)に作る」とするが、それは別の字である。
金文に贖(しょく)に作る字があるが、それはもと売買が罪を償うための贖(しょく)
(きゅう(貝求))の目的でなされることがあることによるもので、全く交換的な経済
行為となる以前に、賠償・贖罪的な交換が行われていたことを示すものであろう。
[周礼(しゅうらい)、天官、小宰]に「賣買を聽(ゆる)すに質劑(しつざい(契約
書))を以てす」、また[周礼、地官、司市]に「その賣償(つぐない)のことを掌る」
とあって、それは厳重な規制のもとに行われるものであった。
売買という語は漢以降に至って多くみえるもので、古い語はない・
賣(しょく)声に従うとされる、瀆(とく)・牘(とく)などの賣はもと贖(しょく)
(きゅう(貝求))を示す「とく(イ賣)」の省文である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず、部首ですが、士と儿がありますが、儿は現在の字形で調べるには便利ですが、今の字形になる前には無かった形ですね、漢検では士を採用しています。
経済行為となる以前「売」は、賠償的な交換として行われていたことをいっていたようですね。
ちなみにここに出てくる貝は子安貝という貝で甲骨文字や金文の生まれた内陸部の殷や周の人々に
とっては貴重品で金属の貨幣が普及するまで、貨幣として使用されていました。
さて、今日の一枚は・・・
我が家の植物の第2弾です。
下の方だけ鈴なりのみかんです。
20年近く前に農協主催の農業まつりで2mぐらいの高さの物を購入し約1kmの距離を肩に担いで
ゆっさゆっさ歩いて持って帰ってきました。
このみかんもう少し木に生らしておくと、甘くなって食べられます。
もうしばらく我慢我慢・・・
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