新*今日の漢字* 「麦」
先日から漢字の「しおり」を作ってみようと不慣れなPCを使って準備をしていました。
今日は孫たちが学校や幼稚園へ行っている間に試しに作ってみました。
簡単に言いましたが、なにぶんにも不慣れなので、試行錯誤の連続でした。
先日ポイントで購入したラミネートも始めて使いました。
では・・・
新*今日の漢字*
「麦」 音読み バク 訓読み むぎ
画数 7画 部首 麦
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は麥に作り、來(来)と夊(すい)とを組み合わせた形。
來は麦の形。
夊は止(趾(あしあと)の形)を逆さまにした形であり、麥は麦ふみをするの意味で
あろう。
「むぎ」の意味に用いる。
[説文]五下 に「芒(ぼう(麦などの実の殻(から)にある堅い毛。のぎ))のある殻
なり。秋に「う(禾童)(植)ゑて厚く(つちかけ)す」とあり、夊は蒔いた種に足で
土をかけて踏むことをいうのであろう。
秋に種を蒔いた麦が熟する初夏のころを麦秋というのは、麦の秋(収穫時期)の意味で
ある。
周王朝には、周の祖先神の后稷(こうしょく)が嘉禾(かか(よい穀物))を得て国を
興したとする伝承があり、嘉禾とは大麦・小麦である。
大麦・小麦は西方から伝来したものと思われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は麥に作り、來(来)と夊(すい)とに従う。
来は麦の形。
夊は後ろ向きの足あとの形で、麦ふみする意であろう。
[説文]五下 に「芒(ぼう)のある穀なり。秋に「う(禾童)ゑて厚く(つちかけ)す」
故に之を麥と謂ふ。麥は金なり。金王(秋)のときにして生まれ、火王(夏)のときに
して死す。來の穂有る者に從ひ、夊に從ふ」とする。
金王・火王の説は[淮南子(えなんじ)、墜形訓(ちけいくん)、高誘(こうゆう)注]にも
みえ、秋播(しゅうは)夏収のことを五行説によっていうものにすぎない。
夊はおそらく麦ふみ、その踏籍(とうせき)することを示すもので、年・委のように穀霊
に扮して舞うことを示すものと、また異なる意味のものであろう。
周には始祖后稷(こうしょく)が嘉禾(かか)をえたとする伝承があり、その嘉禾とは、
[詩、周頌(しゅうしょう)、思文(しぶん)]に「我に來牟(らいぼう(麦)を貽(おく)
る」とあるもので、すなわち大麦・小麦である。
麦の熟するとき、陰暦四月を麦秋という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
來だけで麦の意味があったのですね、その來に夊という後ろ向きの足あとの形をつけていたのですね。
來は甲骨文の時代にすでに音だけ借りる仮借の用法で「きたる・くる・もたらす」の意味に使用されていたそうで、これもまた、「くる」ではないです、「麦ですよ」ということで、麦踏みを表す字の麦を使用するようになったのでしょうか。
さて、今日の一枚は・・・
今日一生懸命に作った「しおり」の試作品です。
裏表で今の漢字と甲骨文字などの古い時代の文字の意味を載せてみました。
見えにくいですが、ラミネートの上部に穴をあけてありますので、リボンまたはそれに代わる何かを
付けたいと思っています。
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