新*今日の漢字* 「鳴」
今日も引き続き早めの大掃除です。
今日は玄関の下駄箱の上の飾り棚とあれは何というのでしょうね・・・
玄関から靴を脱いであがるところ(上がりかまち)とドアの横のスペースまで板が渡してあります。
他所ではどう使うのか分かりませんが、我が家では下のスペースに靴、板の上には植木鉢や天然石が
置いてあります。
その植木鉢や天然石を入れ替えたり、洗ったり、リニュアルしました。
飾り棚にはちょっとクリスマスぽいものも置いてみました。
その後は私の部屋も半分ぐらい掃除をして、孫が帰宅して時間切れでした。
では・・・
新*今日の漢字*
「鳴」 音読み メイ 訓読み な(く る らす)
画数 14画 部首 鳥
では常用字解で調べてみましょう。
会意 口と鳥とを組み合わせた形。
口は「さい」で神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
鳥は上を仰いで泣いている鳳(ほう(ほうおう))の形をした鳥。
神に誓って鳥の鳴き声で占うことを示す字である。
「とりがなく、なく」のほかに、音が「なる、ひびく」、音を「ならす」の意味に
用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 口と鳥とに従う。
口は「さい」で祝禱を収める器の形。
鳥は上を仰いで鳴いている鳳(ほうおう)の形をした鳥。
神に祈り、鳥の鳴き声によって占う鳥占(とりうら)のしかたを示す字。
[説文]四上 に「鳥の聲なり」とし、鳥と口の会意とするが、その造字法は唯(い)と同様
であり、唯は神意の応諾を示す字。
雖(すい)は神の応諾にもかかわらず、これを阻害するもののある意である。
それならば鳴も、そのような構造の字として理解すべきであろう。
卜辞に「鳴鳥あり」という語があり、それは何らかの神の啓示を含む鳥鳴で、これを占卜
に用いるものであろう。
[書、君奭(くんせき)]に「我は則ち鳴く鳥をも聞かず。矧(いは)んや曰(ここ)に
其れ能(よ)く(神意に)格(いた)る有らんや」とは鳳鳴(ほうめい)を聞かず、
さればこそ神意に達しがたいとの意である。
[詩]の国風の諸篇に、鳥の発想をとるものが多いのも、鳥占の俗をその背景に持つもので
あろう。
卜文には、口耳の口を示すとみられる確かな字形はない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
今の字形は口と鳥で、鳥のさえずりのような感じですが、
口は神への祈りの文である祝詞を入れる器の「さい」。
鳥は上を向いた鳳凰の形で、ただ鳥が鳴くということでは無くて、神意を告げるという、
占いに関係していたのですね。
字統の最後の「卜文には、口耳の口を示すとみられる確かな字形はない。」というものは、
白川先生の大切な説の一つで、「甲骨文字・金文に出てくる「口」は口耳の口を示すとみられる字形
はなく、神への祈りの文である祝詞を入れる器の「さい」である。」ということを表しています。
では今日の一枚は・・・
今日リニュアルした下駄箱上の飾り棚です。
小さなツリーと隣のサンタさんは我が家の子どもたちが小さい頃、実家の姉がくれたものです。
あれ?もう30年ぐらい経っている?年季ものですね。
ちなみに右端の黒猫のジジと手の消毒アルコールの間の赤黒い丸いものは・・・
お友達が作ったステンドグラスです。
これもちょっと訳ありなんです、理由は明日。
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