新*今日の漢字* 「友」
今日は大掃除の続きでキッチンのバックヤードの片づけをしました。
その後、個人情報が気になる紙ごみをシュレッダーで裁断しました。
年末に向け、着々と進めて行きたいと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「友」 音読み ユウ 訓読み とも
画数 4画 部首 又
では常用字解で調べてみましょう。
会意 又(ゆう)と又とを組み合わせた形。
又は右手の形。
手を取り合って助け合うの意味となり、助け合う人間関係の「とも、ともだち、なかま」
の意味に用いる。
また、ともとして「したしむ、まじわる」の意味に用いる。
金文の字形にはゆう(上下に双+口)・(上下に双+曰(えつ))のように、下
に神への祈りの文である祝詞を入れる器の形(口(さい)・曰(えつ))を加える形が
あり、口(さい)や曰(えつ)の上に手を置いて、誓いをたててたがいに約束することを
いう。
金文の倗(ほう)ゆう(双+下に曰)は同族の同輩の者をいう。
貝を紐(ひも)に通して綴って二連を一組にした形が朋(ほう(なかま))で、その関係
を人の上に移して倗(ほう(とも))という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 又(ゆう)と又とに従う。
又は右手の形。
各々(おのおの)手をもって助け合う意。
[説文]三下 に「同志を友と爲す。二又に從ふ。相交友するなり」という。
金文の字形は、多くは双(そう)のように手をならべた形に作る。
[説文]に古文二字を録し、その第一字は双の形、第二次は習の字形で、「亦(また)古文
友なり」とするが、これはおそらくその形を誤るもので、金文にゆう(上下に双+曰)に
作る字であろう。
曰(えつ)は祝禱(しゅくとう)を収めた器。
その上に双方の手をおくのは、盟誓のときの形式で、いま就任式や婚礼のとき、聖書の
上に双方の手をおくのと同じ。
金文には、同僚のものを官友・官守友・法友・友正などのようによび、同族の兄弟をいう
ときには倗(ほう)ゆう(上下に双+曰)という語を用いる。
同族者として盟誓を行った者を意味する語で、[趞曹鼎(せきそうてい)]「用(もっ)て
倗ゆう(上下に双+曰)を饗(きょう)せん」のようにいう。
[書、君陳(くんちん)]に「兄弟(けいてい)に友(いう)に」というように、友とは同族
の倗ゆう(上下に双+曰)の間における友誼(ゆうぎ)の情をいう語で、ゆう(上下に双
+曰)が名詞、友はその情誼(じょうぎ)をいう字である。
[詩、小雅、常棣(じょうてい)]「兄弟(けいてい)有りと雖(いえど)も友生に如(し)
かず」の句も、同胞の兄弟と、族中の友生とを並挙したものであろう。
[公羊伝(くようでん)、定四年]「朋友(ほういう)相衞(まも)る」の[何休(かきゅ
う)注]に、「同門を朋と曰ひ、同志を友と曰ふ」と解するのは、のちの拡大された用法で
同胞は古くは倗といった。
朋は一連二系の形に綴(つづ)った貝の形で、相繋属(けいぞく)する関係のものを
いう。
[詩、周南、関雎(かんしょ)]「琴瑟(きんしつ)之を友(した)しむ」とは親友の意で
ある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
今「又」の意味に右手という意味はありませんが、「又」は右手の形で、右のもとの形なんですね。
そして、「友」の甲骨文字や金文などを見ると右手を表す「又」が二個書かれています。
気になる方は「白川フォント」を検索して、「友」を調べてみてくださいね。
さて今日の一枚は・・・
母の施設に行く途中に見つけたとあるものの紅葉です。
草紅葉(くさもみじ)と言いたいですが、厳密には・・・「シダ紅葉(もみじ)」です。
シダも紅葉するのですね。
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