新*今日の漢字* 「用」
今日は昼近くから外孫を預かりますが、その前に下の孫を皮膚科へ連れていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「用」 音読み ヨウ 訓読み もち(いる)
画数 5画 部首 用
では常用字解で調べてみましょう。
象形 木を組んで作った柵(さく)の形。
柵の中に祭祀(さいし(祭り))に使用する犠牲(いけにえ)を置き、犠牲とすることを
「用ふ」という。
犠牲として「もちいる」というのがもとの意味である。
[春秋(しゅんじゅう)、僖公(きこう)十九年]に「ちゅ(郡の君を朱に代えた字)人、
そう(郡の君を曾に代えた字)子(し)を執(とら)へて之(こ)れを用ふ」とあるのは
「そう子(し)」の鼻を撲(う)って血を取り、それを犠牲の血と
して用いることである。
またすべて「もちいる、つかう」の意味に用いる。
また以と通じて「もって」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 木を組んで作った柵(さく)の形。
[説文]三下 に「施行すべきなり。卜(ぼく)に從ひ、中に從ふ」とする。
卜してそれが中(あた)るとき、初めて施行すべしの意とするが、字は両端に木を樹
(た)て、その中間に木を編んで柵の形としたもので、犠牲を入れておく柵の形である。
この柵の中に犠牲の獣をおいて養うので、犠牲とすることを「用ふ」という。
[春秋(しゅんじゅう)、僖公(きこう)十九年]に「ちゅ(郡の君を朱に代えた字)人、
そう(郡の君を曾に代えた字)子(し)を執(とら)へて之(こ)れを用ふ」とあり、
その鼻を撲(う)って血を取り、牲血として用いることをいう。
卜辞に出行や狩猟を卜するとき、その判断の語に「茲(これ)を用ひよ」とあるのは、
古く犠牲を用いるの意であろうが、のち施行の意に用いる。
金文の「こつ(爪+曰)鼎(てい)」に「五田を用(もつ)てし、衆一夫を用てす」
「茲(こ)の四夫を用て稽首(けいしゅ)す」は賠償として提供する意で、以と同義。
列国期には[曾姫無䘏壺(そうきぶじゅつこ)]「後嗣(こうし)之(これ)を甬(もち)
ひよ」のように甬(よう)に作り、[左伝、隠元年]「庸(もち)ふること無(なか)れ」の
ように庸を用いる。
みな通用の字であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「用」は「祭祀に使ういけにえ(犠牲)を入れておく柵の形で、犠牲とすることを 「用ふ」と
いう」ことだったのですね。
この字に関しては用いるものは違っても古い時代から「もちいる」という意味はあまり変わらな
かったようですね。
では今日の一枚は・・・
やはり母の施設へ行く道で見つけた春の準備をしていた馬酔木(あせび)です。
もうつぼみがでたくさんできていました。
春を前に咲いてしまいそうな気がします。
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