新*今日の漢字* 「育」

昨夜寝る時のこと布団の上に妖しい物体がありました。

それは猫の排泄物のようでありましたが、臭いが違いました。

おそらく猫の吐しゃ物でした。

2年前には20歳の老猫がいまして、暖かい布団の上にはいろいろな物が落ちていまして・・・

週に2~4回は布団や毛布を洗っていましたので、片づけは慣れたものです。

今朝早速洗濯機で毛布等を洗って干しました。

では・・・

新*今日の漢字*

「育」 音読み  イク    訓読み  そだ(つ てる) はぐく(む)

    画数  8画    部首  月

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 𠫓(とつ)と月とを組み合わせた形。

     𠫓は生まれた子どもの逆さまの形で、子どもが生れ落ちる姿である。

     その下に月(にくづき(肉))を加えて、人の体であることを示す。

     育のもとの字は毓(いく)。

     每(毎)は母親の姿。

     その母親の後ろに生れ落ちる子どもである𠫓の頭の毛をのある㐬(とつ)を加えた形で

     ある。

     子どもが生まれる形の育・毓には、子を「うむ、そだてる、そだつ」の意味がある。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 𠫓(とつ)と月(肉)とに従う。

     𠫓は生子の倒形、子どもの生まれおちるときの姿である。

     [説文]十四下 に「子を養ひて、善を作(な)さしむるなり」とし、肉(にく)声の字と

     するが、音が合わない。

     また重文として毓(いく)をあげ、「育、或いは每に從ふ」とするが、每は敏の初文。

     敏は廟事(びょうじ)につかえるため髪を整え、簪飾(しんしょく)を加えている形で、

     婦人が廟事にいそしむのを敏疌(びんしょう(婕))という。

     それならば毓とは、生子のことを廟に告げる儀礼に関する字である。

     すなわち毓は育の初文、その廟見の礼をいう。

     金文に[班き(皀殳)]に「文王・王姒(じ)の聖係に毓(ゐく)せられたまふ」という語が

     あり、その身分のものとして養育されることをいう。

     育はその生子をさしていう語で、下部の月(肉)は、腹や胃の月が肉体表示の意であるの

     とは異なり祭肉であろう。

     たとえば名(めい)は命名の儀礼を示す字であるが、祭肉と祝祷の器である口(さい)の

     形に従うている。

     ただ生子儀礼の詳しいことは「儀礼(ぎらい)」にも記述がなく、不明のところが多い。

     毓の字形は卜文にもみえ、殷(いん)王の毓祖乙(こうそいつ)の名に用いる。

     文献に后祖乙(こうそいつ)とみえるもので、毓はすなわち后にあたる。

     卜辞にまた「貞(と)ふ。上甲より多毓(たこう(后))に至るまでに、衣(いん

     (殷祀(いんし)合祭)せんか」のように卜するものが甚だ多い。

     多毓は多后のいに用いられることを、郭沫若(かくまつじゃく)は母権時代の語義が遺存

     したものとしているが、毓を后の意に用いるのは、その分娩時の姿勢から、前后(後)

     の意となったものであろう。  

     毓を育の異構とみることは、卜辞の用法と声義ともに合わず、なお疑問とすべきである。

     ただ両字ともに生子儀礼に関する文字であることは言うまでもない。

 (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

う~ん、育とは「子どもが生れ落ちる姿」だったのですか、ちょっと衝撃でしたね。

しかも、古い字の毓は母の姿(每)と逆さの子どもとその髪の毛まで(㐬)表していたのですね。

今もそうですが、生命の誕生は神秘的な神懸かり的な不思議で大切なものだったのですね。

我が家では子育ては終了し、孫育てと猫育て中です。

猫は生長が早いので、13年ぐらい前に15歳の一匹、2年前に20歳の一匹看取りました。

今の年長の猫は12歳です、つぎは6歳、一番小さい猫は2歳まだまだ猫育ては続きます。


さて今日の一枚は・・・

猫の話をしていましたら、2番目と3番目の猫が遭遇しました。

一触即発の雰囲気です。

ちなみに6歳の猫は黒い方で、トラ猫は2歳の末っ子です。

だいたい、2歳の方が先に喧嘩を売ります。

6歳の方は小さいですが、野良猫生活1年のツワモノなので案外負けませんよ。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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