新*今日の漢字* 「駅」
今朝7時頃ゴミを出しに出かけたら、ごみの集積所の近くの生垣に霜が降りていました。
改めて、カメラを持って行くぐらいきれいでした。
写真がうまく撮れているかは疑問ですか・・・
では・・・
新*今日の漢字*
「駅」 音読み エキ 訓読み ---
画数 14画 部首 馬
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は驛に作り、音符は睪(えき)。
睪(やぶれる)は獣の屍体(したい)の形。
「一番上は目を横にした形」、下の幸の形が肢体(手と足)の形である。
その死体はそれぞれの部分に釈(と(釋))けて分解するので、睪はほぐれて長く続く
ような状態のものをいうことが多い。
釈のもとの字の釋は、釆(べん(獣の爪の象形の字))と睪とを組み合わせた字で、釆で
獣の屍体を引き裂き、ばらばらにすることをいう。
牛の角を刀で切り落とすことを解といい、その死体をばらばらにすることを釈という。
釈は釋(しゃく)の音を尺(しゃく)によって示した字で、釋の略字である。
驛もその例のように駅と書く。
睪がほぐれて長く続くものを意味するように、駅とは長い道路によって連なる「うま
や」をいう。
国語では電車の駅(えき)の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は驛に作り、睪(えき)声。
睪にも長くつづく意がある。
駅は駅馬に乗り継ぐ意。
ゆえに駅車・駅伝の意となる。
[説文]十上 に「置騎(ちき)なり」とあり、駅伝をいう。
次条に「馹(じつ)は驛傳なり」、また遽(きょ)字条二下 に「傳なり」なりと
あって、その制度によって名を異にし、車には伝、馬には遽といった。
[孟子、公孫丑(こうそんちゅう)、上]には「置郵(ちいう)」の語がある。
[左伝、文十六年]に「楚子(そし)、馹に乗る」とあって、駅伝の制は春秋の時にすでに
あったとされるが、西周後期の金文[散氏盤(さんしばん)]に「傳して之(これ)を棄て
よ」の語があるから、その制はなお遡りうるものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
常用字解の解説の最後にあった「国語では電車の駅(えき)の意味に用いる」ということで、私たち
は電車の駅のイメージですね。
でも、三省堂の大辞林の駅伝の解説の中に「中国で秦漢時代からある交通制度。都を中心とした幹線
道路あるいは水路に等間隔に駅を設けて駅馬・駅船を置き、官吏の往来、公文書の伝達などを速やか
にした。」 という方がもともとの意味のようですね。
日本でも「大宝令に至って制度的に確立。都と各国の国府を結ぶ幹線道路に30里(約16km)ごとに
駅を置き、各駅に駅馬を備えて緊急の官用通信にあて・・・」というように伝わってきました。
つまり、決まった距離ごとに駅と呼ばれる場所をおき、駅ごとに馬などを乗り換え文書などを早く
伝えたのですね。
そして、馬や舟ではなくなりましたが、今の冬の風物詩の競技としての「駅伝」へとつながって来る
のですね。
では今日の一枚は・・・
生垣に降りた霜です。
ここは川の近くで北風が吹く抜ける場所にあるので、寒さも一層厳しい所です。
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