新*今日の漢字* 「央」

朝から曇り空の寒そうなお天気です。

世の中はクリスマスイブですね。

我が家でも息子家族から「夕飯はいっしょにいかが?」のお誘いを受けて、

孫ともども6人での食事会となります。

では・・・

新*今日の漢字*

「央」 音読み  オウ   訓読み  ---

    画数  5画    部首  大

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 首に枷(かせ)を加えられている人を正面から見た形。

     枷は刑罰の道具である。

     央は殃(おう(刑罰の災い、わざわい))のもとの字であると考えられる。

     殃は央に歹(がつ(残骨の形))を加えて、死罪のような禍(わざわい)をいう。

     手や足でなく体の中央に近い首に加える刑罰であるから、「まんなか」の意味となる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 人の首に枷(かせ)を加えた正面形。

     殃(おう)の初文。

     のち中央の意に用いる。

     [説文]五下 に「中なり。大に從ひ、冂(けい)の内に在り。大は人なり。央・旁

     (ぼう)は同意なり」(段注本)とするが、上部は首枷の形。

     その側身形は方で、放の初文である。

     [詩、秦風(しんぷう)、兼葭(けんか)]に、水神遊行のさまを述べて「宛(ゑん)として

     水の中央に在り」と歌い、また[小雅、出車(すいしゃ)]に「旂旐(きてう)、央央(あう

     あう)たり」、[小雅、六月(りくげつ)]に「白旆(はくはい)、央央たり」とあって、水

     の盛んに流れるところ、旗の鮮やかになびくさまなどに用いる。

     また[周頌(しゅうしょう)、載見(さいけん)]には「和鈴(われい)、央央たり」とあっ

     て、それは鐘銘に多くみえる「あう(央隹)々雝(よう)々」「其の音あう(金央)々」

     などと同じく、鈴の音のひびきあうさまをいう。

     みなそのゆたかなさまを形容する語であるが、擬声的な用法に近い。

     字の初義は、やはり殃の字義から知られるように首に枷して殺す意で、その呪霊のさかん

     なところから、泱然(おうぜん)の義が生まれたのであろう。

     中央の意はさきの[秦風、兼葭]の詩にみえ、[礼記(らいき)、月令][淮南子(えなんじ)、

     墜形訓(ちけいくん)]などにも用いられている。

     また未央(尽きない)の意もその盛大の意から引伸したもので、のちには吉祥の語となっ

     た。

     [説文]に「一に曰く、久しきなり」とあり、[広雅、釈詁(しゃくこ)]に「已(や)む

     なり」「盡(つ)くるなり」の訓があるのは、久うして尽きる意である。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

もともとは刑罰の首枷を付けられた人の形だったのですね。

金文の字形は明らかに「大(手足を広げて立つ人を正面から見た形)の手の上の部分に冂(枷を表す横画+α)」が付けられています。

気になる方は「白川フォント」と検索して「央」の字を調べてみてくださいね。

そして、央のもとの字として「殃」の意味としては「死罪のような禍(わざわい」となります。

しかしながら央を含む漢字の意味としては「(水の)盛んに流れるところ」「(旗の)鮮やかになび

くさま」「(鈴の音の)ひびきあうさま」のように「擬声的な用法に近いですが、ゆたかなさまを

形容する語」に使われているのですね。


さて今日の一枚は・・・

先日可愛い箱座りのような姿を見せてくれた末っ子猫のいちごですが・・・

今日の写真は「ツチノコ」ですか?のような写りになっています。

年齢は一番小さいですが、体つきは骨格、肉付きともに一番大きいです。

ツチノコのようになってしまう秘密は明日ご紹介しますね。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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