新*今日の漢字* 「屋」
今日は甥っ子の関係で新年用の手紙の封筒入れのお手伝いがありました。
なつかしい顔ぶれで和気あいあいのうちに終わりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「屋」 音読み オク 訓読み や
画数 9画 部首 尸
では常用字解で調べてみましょう。
会意 尸(し)と至とを組み合わせた形。
尸は尸(かたしろ(祖先の霊の代わりに祀られる者))であるとする説もあるが、
屋根の形であろう。
至は一の上に逆さまの矢の形をかき、放たれた矢が到達するところをいう。
屋は殯(かりもがり(本葬する前に、しばらくの間遺体を棺に納めて安置すること))
の建物で、その建物の場所は神聖な矢を放って占い、その矢の落ちたちが選ばれた。
屋で死体を風化させてから本葬する形式を複葬という。
屋はもと殯のために使う板屋(ばんおく(板で囲って建てた家))であったが、のち一般
の「いえ、やしき、すまい」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 尸(し)と至とに従う。
[説文]八上 に「居なり。尸に從ふ。尸は主(つかさど)る所なり。一に曰く、尸は屋の形
に象る。至に從ふ。至は至り止まる所なり。室・屋は皆至に從ふ」という。
尸に尸主と屋形の両解を出しているが、屋は殯(かりもがり)の建物をいう字出るから、
尸は屍(しかばね)の象である。
至は矢の至るところで、その到達のところを指す。
神聖のために室・屋を設けるとき、その地を卜するのに矢を放って選定をしたので、
屋・室・臺(台)はみな至るに従う。
[詩、秦風(しんぷう)、小戎(しょうじゅう)]は武人を葬る詩で、「言(ここ)に君子
を念(おも)ふ 溫として其れ玉の如し 其の板屋(ばんをく)に在りて 我が心曲を
亂(みだ)る」とは、その人を追思哀悼する辞である。
板屋とは殯の板屋(ばんおく)。
屋舎・屋室のいはその転義である。
屋は宮・室と同じく、もと神聖のいるところであった。
挿図(字統の図は挿入できませんでした)は前漢墓出土の銅屋。
両扉があり、その床前に欄干がある。
おそらく廟屋の形を示すものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「屋」はもとは「本葬する前に、しばらくの間遺体を棺に納めて安置するための建物」のことだった
のですね。
神聖な矢を射って、その場所を決めるので、「至」という字が含まれていたのですね。
のちの時代になって「いえ、やしき、すまい」の意味に使われるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
我が家の三匹の猫ですが、一つ屋根の下にいるのに、あまり仲良くありません。
写真の一つの画面に三匹が納まるのは奇跡(ちょっとオーバー?)の瞬間です。
この瞬間を逃すまいとシャッターを切ったのですが・・・
背景とピントにちょっと不満が・・・
当然2枚目のチャンスはなく、三匹はバラバラと散らばっていきました。
「猫団子になっている姿を見たい」私の小さな願いです。
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