新*今日の漢字* 「化」
今日は例年通り、お正月のお餅を搗きました。
29日でも良さそうですが、昔の人は29日にお餅を搗くと「苦持ち」なると言って嫌いました。
なんか、古い時代の漢字の世界に近いきがします。
では・・・
新*今日の漢字*
「化」 音読み カ ケ 訓読み ば(ける かす)
画数 4画 部首 ヒ(ひ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 人と「か(ヒの左側が突き抜ける)」とを組み合わせた形。
「か」は人を逆さまにした形で、死者の形。
頭と足が逆になった「か」(死者)が背中合わせに横たわっている形が化で、人が死ぬ
ことをいう。
化は生気を失って変化すること、すべてのものは変化しながら死と生をくりかえして
いくので、変化することをいう。
また自然がものを育成すること、道徳・思想によって教え導くことを化という。
「しぬ、かわる、したがう」の意味に用いる。
国語では「ばける、ばかす」とよみ、女に化ける、お化けのようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 人と「か」(ヒの左側が突き抜ける)とに従い、死人の倒錯している形。
[説文]八上 に「敎へ行はるるなり」とし、「「か」に從ひ、人に從ふ。「か」は亦聲
(えきせい)なり」とし、人を教えて化する意とするが、死去の意。
「か」がその初文。
化はその複数形にすぎない。
[周礼(しゅうらい)、春官、大祝(たいしゅく)に]「化(示兄)」があり、兵災に対する
祈りをいう。
化去の義よりして変化・化育などの義が生まれる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
出ましたね、「化」は背中合わせの死人を表していたのですね。
日本では「ばける、ばかす」のイメージですが、もともとは「しぬ、かわる、したがう」の意味だっ
たのですね。
「自然がものを育成すること、道徳・思想によって教え導くこと」も「化」というのですね。
では今日の一枚は・・・
ズバリお餅です。
手前の桶の中は鏡餅です。
後ろの四角ぽいものはのしもちです。
餅つき機が小さいので小さな四角い「のしもち」になります。
全部で15kg搗きました。
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