新*今日の漢字* 「館」
今日から仕事始めらしく、息子は7時過ぎに出勤していきました。
とは言うものの、ゆっくり出社でしたが、3日から会社へ行って仕事を続けていました。
私はと言えば、今日は車を購入する予定で、誤発進抑制装置の体験乗車もさせてもらう予定です。
では・・・
新*今日の漢字*
「館」 音読み カン 訓読み やかた
画数 16画 部首 食
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は官(かん)。
官は軍が出征するとき、軍社の祭りに供えた脤肉(しんにく(祭りの肉。〇の形))を
捧げ持って出発し、軍が駐屯するときにそれを建物の中に安置する形。
脤肉を安置した神聖な建物が官で、館のもとの字である。
官は将軍たちが生活するところでもあったので館という。
のち公式の儀礼を行う建物や大きな「やかた」なども館といった。
館は古くは政府の公館や学校の名などに使ったが、今は旅館・映画館のようにも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は官。
[説文]五下 に「客舎なり」という。
官は軍功中に軍社の祭肉として奉ずる̪し((追のしんにょう無し)胾(し))を、
建物の中に安置するところで、そこが軍の館止するところであった。
官は館の初文。
のち祭肉を安置する古代的な意味を失って、政府の設ける館止のところをいう。
[周礼(しゅうらい)、地官、遺人(いじん)]に「五十里ごとに市有り。市ごとに候館
有り。候館に積有りて、以て朝聘(てうへう)の客(外国の使者)を待つ」とあるが、
館の初義は軍の祭神のあるところであるから、[周礼、春官、司巫(しふ)、鄭玄(じょう
げん)注]に「館は神の館止する所なり」というのが最も近い。
のちに転じて朝聘の客、すなわち外交官の官舎となり、公館の意となった。
[左伝、昭二年]「敢(あえ)て大館を辱(かたじけな)くす」、[周礼、地官、委人(い
じん)]「凡そ軍旅の賓客、館す」は公館をいう。
公館に対して、卿大夫の館を私館という。
のち私人の大邸をも館と称し、いまでは旅館や映画館に用いる字となった。
国語の「やかた」や「たち」ももとは神事・軍事に関する語であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「館」という字はもともとは「軍旅の時に脤肉を安置した神聖な建物」のことだったのですね。
のち、だんだん軍から離れていき、公館・私館を表し、さらに私人の大きな邸宅なども表し、
いまでは旅館・映画館に用いる字となったのですね。
さて今日の一枚は・・・
またまた、今朝の6時22分の空です。
開けやらぬ大地の上から、重い雲を押し上げるように朝日が出てきそうな予感がする空ですね。
あくまで予感です。
年の初めに予想されていた雪は降りませんでしたが、曇り空です。
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