新*今日の漢字* 「橋」
今日は下の孫の幼稚園でお餅つきがありました。
昨日から紙コップとラップの芯で作った杵で予行練習をして、楽しみにしていました。
帰ってきた孫は満面の笑みでした。
では・・・
新*今日の漢字*
「橋」 音読み キョウ 訓読み はし
画数 16画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は喬(きょう)。
喬は高(城門の前に神への祈りの文である祝詞を入れる器の口(さい)を置く形。ものみ
やぐらのある城門)の上に神を招く標木(目印(めじるし)の木)を立てる形。
古代の橋にはその両端にこのような神聖な標木を立てたのであろう。
「はし、たかはし」の意味に用いる。
橋は川をはさんで聖地とされるところで、そこで橋占(はしうら(橋の際に立って往来の
人の話を聞きそれによって吉凶を占った))などが行われた。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は喬(きょう)。
喬は高楼の上に呪飾(じゅしょく)として表木(ひょうぼく)を樹(た)てて、神を招く
意の字である。
故に喬に架上・高挙の意がある。
[礼記(らいき)、曲礼(きょくらい)、上]に「席を奉ずること橋衡(けうかう)の如く
す」とあるように、高く横さまに掲げることをいう。
[儀礼(ぎらい)、士昬礼(しこんれい)]「纁裏(くんり)は橋に加ふ」とは衣桁(い
こう)の類である。
[説文]六上 に「水粱(すいりやう)なり」とは水に架する橋のことであるが、それは漢
以降の用義である。
山岸にかけ渡したものは、わが国では高橋(たかはし)という。
[神代紀、下]に「汝(いまし)が往來(かよ)ひて海(わたつみ)に遊ぶ具(そなへ)の
爲には、髙橋・浮橋及び天鳥船(あまのとりぶね)、亦(また)供造(つく)りまつら
む」というように、神の遊ぶところともされた。
その天に直上するものは高梯(たかはし)である。
[催馬楽(さいばら)]の[沢田川(さわだがわ)]に「澤田川 袖(そで)漬(つ)くばか
り や 淺けれど はれ 淺けれど 恭仁(くに)の宮人(みやびと) や 髙橋(たか
はし)わたす あはれ そこよしや 髙橋わたす」と歌われ、[琴歌譜(きんかふ)]にも
[髙橋振(たかはしぶり)]がある。
高梯とともに、いずれも神聖のところとされそこで橋占(はしうら)などが行われた。
はねつるべの横木の柱を橋直という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「橋」はもともと橋の中に含まれる「喬」の「高楼の上におまじないの木を立てて神を招く」意味
が含まれていたようですね。
そして以外にも水にかかる橋は漢以降になって使われたのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日下げた鏡餅ですが、乾燥のひび割れと暇を見つけては、手でひび割れを割っているので・・・
もとの形が分からなくなってきました。
もっと細かくして、中までよく乾かしたら、後は油で揚げると美味し「あげ餅」になります。
子どもや孫たちは今から楽しみにしています。
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