新*今日の漢字* 「業」

今日は久々に雨が降るそうです。

娘は旦那さんが飲み会だそうで、外孫を連れて遊びに来て夕飯を食べてから帰ります。

では・・・

新*今日の漢字*

「業」 音読み  ギョウ ゴウ   訓読み  わざ

    画数   13画    部首  木

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 楽器を並べて懸けるための鑿歯(さくし(鋸(のこぎり)の歯のようなぎざぎざ))の

     ついた木が横にわたしてあり、下は台座を大きくして立てて使用する。

     [説文]三上 には鐘(かね)や鼓(つづみ)を懸ける板であるとしているから、業は大型の

     楽器かけであり、そこから業業しい(おおげさである)という語が生まれた。

     版築(はんちく(城壁などを作るとき、二列に並べた板と板との間に土を入れ、木で土を

     撲(う)ち固める建築方法))のときに土を撲つ木が楽器かけの形に似ていた。

     撲(ぼく)はもと業と廾(きょう(左右の手を並べた形))とを組み合わせた字で、業を

     両手で持ち、撲つという意味である。

     この版築のことから、業には作業(仕事をすること。仕事)、「わざ」という意味が

     ある。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 上部に鑿歯(さくし(鋸歯(のこぎりば)のようなぎざぎざ))、下部に長い柄のある器

     の形。

     [説文]三上 に「大版なり。鉦鼓(しょうこ)を飾懸(しょくけん)する所以(ゆゑん)

     なり。捷業(せふげふ(楽器かけ))は鋸齒(きょし)の如し。白を以て之(これ)を

     畫(ゑが)く。其鉏鋙(そご)相承くるに象(かたど)るなり」とあって、楽器をならべ

     て懸けるしゅん(木旬)虡(きょ)のことであるとする。

     また字形を「丵(さく)に從ひ、巾(きん)に從ふ。巾は版に象る」としているが、巾が

     しゅん(木旬)虡(きょ)のどの部分に当たるのか、字形と器制との間に一致をえがたい

     ところがある。

     [詩、周頌(しゅうしょう)、有瞽(ゆうこ)]に「業を設け、虡(きょ)を設く」とあっ

     て、業と虡とを分けていい、[毛伝]に「業は大板なり。しゅん(木旬)を飾りて縣を爲す

     所以なり」とは、そこに当てる飾り板のことであるが、業の本義としがたいようである。

     業の用義からみても、その字は作業的な意味をもつものと思われるが、[爾雅(じが)、

     釈器]に「大版之(これ)を業と謂ふ」とはしゅん(木旬)虡(きょ)のことではなく、

     版築(はんちく)をいう。

     版築は両板の間に土を加え、これを撲(う)ち固める建築方法で、菐(はく)とはその撲

     つ器。

     その柄のある板を業といい、版築によって城壁を作る土木作業を業といった。

     それは大規模に行われるもので、[詩、大雅、常武(じょうぶ)]「赫赫(かくかく)、

     業業(げふげふ)として 巖(げん)たる天子有り」[小雅、采薇(さいび)]「戎車(じゅ

     うしゃ)、(皀旡)に駕(が)し 四牡(ぼ)、業業たり」とは、いずれもその盛大な

     さまを形容する語である。

     のちすべて事業のことをいい、[爾雅、釈詁(しゃくこ)]に「業は事なり」、[易(え

     き)、乾卦(けんか)、文言伝]に「君子は德に進み業を修む」、[孟子、粱恵王(りょう

     けいおう)、下]に「君子、業を創(はじ)め統を垂(た)る」のように用いる。

     宿業(しゅくごう)・業苦(ごうく)の業(ごう)は梵語karmanの訳語である。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

なんと、「業」は大型の楽器かけの形だったようですね。

その「業」が版築といわれる建築方法で使われる道具に似ていたのですね。

そしてその「業」を両手(廾)で持つ形が「撲」となり、版築のうつ作業から作業・仕事・わざの

意味になったのですね。


さて今日の一枚は・・・

先日の賀詞交歓会で頂いたストックです。

これから、花が咲きながら芯の部分が伸びてくるといつも見慣れた形になってくると思います。


ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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