新*今日の漢字* 「研」
あの大雪からもうすぐ一週間が経とうとしているのに、人の入らないところの雪解けが進みません。
今日の最高気温が10度になるらしいので、現状の写真を撮ってみました。
では・・・
新*今日の漢字*
「研」 音読み ケン 訓読み と(ぐ)
画数 9画 部首 石
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は硏に作り、音符は幵(けい)。
幵に姸(けん(うつくしい))・けん((言幵)(しかる))の音がある。
幵は笄(けい(こうがい))もとの字で、こうがいは箸(はし)に似た細長い形をして
いて、髪をかきあげるのに用いる。
ふつう象牙(ぞうげ)や銀でみがきあげて作られた。
みがくには質の堅い石を使うので、「みがく、とぐ」ことを研という。
みがくことから、すべて精密に仕上げる、「きわめる」の意味となる。
墨をするのに使うものは硯(けん(すずり))というが、古くは研の字を用いた。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は硏に作り、幵(けい)声。
幵にけん(言幵)の声がある。
[説文]九下 に「と(石靡)ぐなり」という。
幵は簪笄(しんけい)の笄の初文で、平直の意がある。
故に刊・栞(かん)・研などは幵に従う。
研磨することから、すべて精密にものをしあげる意となり、研鑽(けんさん)・硏精の
ように用いる。
硯(けん)は研磨するものであるから、また研としるすことがあり、研匣(けんこう)・
研屛(けんぺい)の研はみな硯の意である。
書状の脇付に研北という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「研」はもともと「髪をかきあげるのに用いる笄などを作るときに質の堅い石を使い磨き上げた」
ことを表す字だったのですね。
硯(すずり)も研と書かれたことがあったのですね。
さて今日の一枚は・・・
だるま市関係を続けようと思っていましたが、今日の暖かさで変化が起きそうな雪景色が気になり
まして、今朝の新聞とともに写してみました。
川崎ですが、一週間近く経っても雪国のようです。
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