新*今日の漢字* 「根」
今日は立春を過ぎて初めての午(うま)の日ということで・・・
初午(はつうま)と言って、お稲荷様のお祭りである、「稲荷講」があります。
この稲荷講はご近所6軒で集まって行われます。
ちなみに、この6軒のうち2軒にお稲荷様の社があります。
明日の朝、この2軒のお稲荷様に油揚げとめざしをお供えします。
ちなみにお稲荷様、漢字を見てくださいね、稲の荷ということで、農家の大切な神様だそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「根」 音読み コン 訓読み ね
画数 10画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は艮(こん)。
艮は目の下に後ろ向きの人の形(ヒ(ひ))をかく。
目は呪眼(じゅがん)。
人に呪いをかけ、災いを与える力を持つ呪眼にあって進むことができなくて退く人の形が
艮で、遮られる意味がある。
木の根が容易に伸びることができず、固まりふくらんだ所を根といい、「ね」の意味と
なる。
木の根は木を大きく成長させるもとであるから、「もののもと」の意味となり、根幹・
根基・根元・根源・根底・根柢(こんてい)・根本(物事のおおもと)の意味にも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は艮(こん)。
艮は呪眼(じゅがん)に会うて進みがたい意象の字で、一所に渋滞してかたまるものの
意がある。
[説文]六上 に「木の株なり」とするが、下部よりも下、根柢(こんてい)のかたく交わる
ところ、いわゆる盤根錯節(ばんこんさくせつ)をいう。
木はその根によって生育するものであるから根本・根幹の意となり、人の生まれつきの
気性を根性という。
また根源・根拠の意となり、容易に絶ちがたいものを宿根という。
これを絶ちきることを根絶・根治という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
根に含まれる「艮」の字は「人に呪いをかけ、災いを与える力を持つ呪眼に会って、進退窮まる」
意味があるようですね。
そして「根」は「木の根が容易に伸びることができず、固まりふくらんだ所」と考えていたよう
ですね。
その根により木は生育していくので、根本・根幹のような意味が生まれてきたのですね。
さて今日の一枚は・・・
先日の2回降った雪の名残がまだ残っていました。
さすがに2日前より少なりなり、柿畑の後方にわずかに残るだけとなりました。
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