新*今日の漢字* 「式」
日は昼前から外孫を預かります。
プラスして、内孫のママさんが風邪でダウンしたので内孫2名も預かります。
大変な1日になりそうな予感が・・・
では・・・
新*今日の漢字*
「式」 音読み シキ 訓読み ---
画数 6画 部首 弋(しきがまえ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 弋(よく)と工とを組み合わせた形。
工は巫祝(ふしゅく(神に仕える人))が左手に持つ呪具(じゅぐ)で、神聖なものを
守り悪邪を祓い清めるのに使う。
弋はいぐるみ(矢に糸や網をつけて放ち、鳥などにからませて捕るもの)に用いる矢の形
であるが、これも呪具として使用したのであろう。
この二つの呪具を使って邪気を祓い清めて正しい状態を回復するので、式は法式(手本。
規範。のり)の意味となり、「のっとる、規範とする」の意味となる。
弋と工とを使って悪邪を祓い清めることを拭(しょく(ぬぐう))という。
試は祝詞(のりと(祈るとき、神に向かって唱えることば))を祓い清める行為をいい、
̪弑(し(しいす、ころす))は呪霊をもつ獣(左偏がその獣の形)を払拭(ふっしょく
(ぬぐいさること))して死滅させることをいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 弋(よく)と工に従う。
工は呪具(じゅぐ)に用いるもので巫祝(ふしゅく)が左手に執るもの。
尋・隠・塞などの字に含まれているものである。
これによって汚邪(おじゃ)を去り正しい状態を回復するので、法式の意となる。
[説文]五上 に「法なり」とあり、[詩、大雅、烝民(じょうみん)]「古訓に是れ式
(のっと)る」、[大雅、崧高(すうこう)]「南國に是れ式らしむ」など、みな法式・規範
とする意である。
字は卜文・金文にみえず、その初形は確かめがたい。
拭(しょく)の初文であり、また試・弑もその儀礼を承ける字であることからみて、呪具
としての工を用いる古代の呪儀の一であったと思われる。
この呪儀を用いることを「式(もち)う」といい、[書、仲虺之誥(ちゅうきしこう)]
「商を式(もつ)て命を受く」、[左伝、成二年]「王命を式ひず」の例がある。
以下例を省略します。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「式」は呪具の「工」と呪具に使われたと思われる「弋」という狩猟に使われた矢の形によって
できあがった字だったのですね。
そしてこの「二つの呪具を使って邪気を祓い清めて正しい状態を回復する」ことだったようですね。
ここから「式」は「手本・規範」の意味となり、「のっとる、規範とする」という意味になったよう
ですね。
今では入学式や成人式などの行事のイメージですが、そういう意味があったのですね。
さて今日の一枚は・・・
忙しく進めてきましたのでのんびりとした末っ子猫のいちごです。
さあ、私も気合を入れて孫三人と遊びます。
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