新*今日の漢字* 「実」
今日は内孫のママさんも元気を取り戻し、通常の生活に戻りました。
昨日の大騒ぎが嘘のようです。
では・・・
新*今日の漢字*
「実」 音読み ジツ 訓読み み みの(る)
画数 8画 部首 宀(うかんむり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は實に作り、宀(べん)と貫とを組み合わせた形。
宀は祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形。
貫は貝の貨幣を貫いて綴(つづ)り合わせたものであるから、ぜにさしに通した貝貨
(ばいか)を廟に供える形が實で、豊かな供え物をいう。それで「みちる」の意味と
なり、充実した(中身が十分にみちた)状態のものの意味となり、「みのる、み」の
意味に用い、果実(みとそれを包む皮)のようにいう。
誠意(まごころ)が心にみちている状態を誠実(まごころがあってまじめなこと)と
いい、「まこと、まことに」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は實に作り、宀(べん)と貫とに従う。
[説文]七下 に「富なり」とし、「實を貨物と爲す」(段注本)という。
宀は宗廟(そうびょう)の屋根の形、貫は貝貨(ばいか)を貫き連ねたものであるから、
ぜにさい通した貝貨を宗廟に供える形が實で、その貫盈(かんえい(みちる))の意
より、充実の意となる。
金文の字形には[散氏盤(さんしばん)]に鼎(てい)に従う字があり、それならば鼎に盛る
もの、すなわち鼎実の意となる。
[国差(こくさ)たん(缶+膽の月なし)]「用(もつ)て旨酒を實(みた)さん」の実の
上部は宀ではなく、冖(べき(蓋(おお)い))の形に近い。
字は鼎中にものを充(み)たして供薦する意より、充実・誠実の意となる。
誠実とは祝詞(のりと)や神饌(しんせん)に偽りのないことをいう。
それにより実事・実験・実行・実相の意となり、木の実の意となり、また副詞に用い
る。
みな引伸の義である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「実(實)」のもともとの形は「ぜにさしに通した貝のお金を祖先の廟にお供えする」ものだった
ようですね。
「みちる」から、中身が十分みちて「みのる・み」となり、まごころが心にみちていて「まこと・
まことに」と意味を引き伸ばして(引伸の義)いったようですね。
さて今日の一枚は・・・
1月10日に写真をアップした玄関前の寄せ植えです。
水仙がいまだに花盛りです。
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