新*今日の漢字* 「守」
今朝ゴミ出しに出かけたら、目の前に上の方から何やらしずくがポタポタ・・・
!?な~に?と思ったら、電線についた霜が陽ざしに解けてしずくとなっていたようです。
では・・・
新*今日の漢字*
「守」 音読み シュ ス 訓読み まも(る) も(り)
画数 6画 部首 宀
では常用字解で調べてみましょう。
会意 宀(べん)と寸とを組み合わせた形。
宀は先祖の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形で、廟などの重要な建物をいう。
金文には、寸の部分が干(かん(盾))を手(又(ゆう))に持つ字形があり、また
「厥(そ)の友(友官)と以(とも)に守る」とあって、重要な建物を「まもる」ことを
いう。
のちすべての物やことについて「まもる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 宀(べん)と寸とに従う。
宀は廟屋(びょうおく)。
廟屋のなかで、ことを執ることをいう。
[説文]七下 に「守官なり。宀に從ひ、寸に從ふ。宀に從ふは寺府の事なり。寸に從ふは
法度なり」(段注本)とし、官府において法度を守る意とするが、金文のふり字形には
宀と又(ゆう)とに従う字形もあり、法度の意味はない。
その持つところのものは、[侯馬盟書(こうばめいしょ)]によると干(かん)に作るものが
あって、それならば武器をもって守る扞衛(かんえい)の意である。
金文の[大鼎(だいてい)]に「大(だい(人名))、厥(そ)の友と以(とも)に守る。
王、饗醴(きょうれい)す」、「王、善夫(ぜんぷ)かう(馬更)を呼び、大と厥(そ)
の友(友官)とを召し、いりて まも(干攵)らしむ」とあって、守とかん(干攵)とを
互文。
守とは王身や聖所を守ることを意味する字であった。
のち官守のいとなり、[左伝、昭二十年]「道を守るは、官を守るに如かず」、[孟子、公孫
丑(こうそんちゅう)、下]「官守有る者は、其の職を得ざれば則ち去る」という。
[説文]の解は、戦国期以後の用義である。
世に侫(おもね)らぬ生き方を守るを守拙という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「守」はもとは「廟など重要な建物をまもる」ことをいったようですね。
説文の解説にあった解釈は戦国時代以後の考えのようですね。
そしてのちに「すべての物やことについてまもる」意味へとなったのですね。
さて今日の一枚は・・・
上野シリーズです。
国立博物館の平成館の中でも素敵なサプライズがありました。
なんと改修中で実際の安置物とともに再現された仁和寺・観音堂 はなんと撮影可!なんです!
この観音堂は修行の場だそうで、堂内の壁画も高精度画像で雨漏りのあとまでリアルに再現されて
いました。
こちらも撮影可能でした。(このブースだけなので他は撮影禁止ですよ。)
知っている人はものすごいカメラを持参して撮影していました。
もし行かれる方がありましたら、カメラは必携ですよ。
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