新*今日の漢字* 「集」
今日は朝から内孫たちが遊びに来ています。
では・・・
新*今日の漢字*
「集」 音読み シュウ 訓読み あつ(まる める) つど(う)
画数 12画 部首 隹(ふるとり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 隹(すい)と木とを組み合わせた形。
隹は鳥の形で、鳥の意味となる。
古くはしゅう(木の上の隹が3個)に作り、
多くの鳥が集まり、木に止まる形で、「あつまる」の意味となる。
金文の[毛公鼎(もうこうてい)]に「唯(こ)れ天、將(おほ)いにその厥(そ)の命を集
(な)す」とあり、早くから「なる」の意味に使うが、おそらく鳥の集散する状態によっ
て占う鳥占いによってことを決め、そのことが成就(じょうじゅ)する(実現する)の
意味であろう。
集の字に代えて就を用いる文献の例もあるので、集と就は通用したのであろう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字はしゅう(木の上の隹が3個)に作り、そう(上下に隹+隹隹)と木とに従う。
群鳥が木に集まって、その枝に止まる形。
[説文]四上 に「群鳥、木上に在るなり」とあり、のち集の字を用いる。
卜文・金文もみなその形である。
[、唐風(とうふう)、鴇羽(ほうう)]「苞栩(はうく)に集(とど)まる」というのが
初義。
[大雅、大明(たいめい)]「命(めい)有りてすで(皀旡)に集(な)る」[小雅、小旻
(しょうびん)]「是(ここ)を用(もつ)て集(な)らず」、また金文においても[毛公
鼎(もうこうてい)]「唯(こ)れ、天將(おほ)いに厥(そ)の命を集(な)す」とあ
り、早くからその義に用いる。
[書、顧命(こめい)]「克(よ)く殷(いん)の集(な)せる大命を達せしむ」の集を、
[漢石経(かんせきけい)]に就に作り、[小雅、小旻]の集を[韓詩(かんし)]に就に作る。
音の上で通用したともみられるが、古代においては鳥占(とりうら)によってことを決す
る琴も多く、鳥の群集することを瑞祥(ずいしょう)とする観念があって、そこに成就
(じょうじゅ)の意が生まれてくることも考えられる。
鷹(よう)のごときも應(応)・膺(よう)と声義の関係を持つ字であると思われる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「集」という字はもともと「木の上に隹(とり)が3個」書かれ、見るからに鳥が集まっているよう
な字だったのですね。
また、古い時代には「就」と同じような「なす」という意味で使われていたのですね。
その理由として「鳥占」で鳥が集まると「ことが成就する」というような考えだったようですね。
さて今日の一枚は・・・
よその梅の花はよく咲いていますが、我が家の梅は遅咲きのためやっと咲き始めました。
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