新*今日の漢字* 「昭」
昨日は氏神様の「初卯祭(はつうさい)」の当番(宿(やど))で
一日中大変で、今日の漢字はおやすみしてしまいました。
では・・・
新*今日の漢字*
「昭」 音読み ショウ 訓読み ーーー
画数 9画 部首 日
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は卲(しょう)に作り、音符は召(しょう)。
召は口(さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形))を供えて神霊の
降下することを祈り、それに応(こた)えて神霊(人の形)が降(くだ)る形。
卩(せつ)は跪(ひざまず)く人の形であるから、卲は降下する神霊を迎えて拝む形で、
霊威の明らかであることをいう。
「あきらか、かがやく、あらわす」の意味となる。
金文では卲の字を使っているが、のち文献では昭のじを使うようになり、卲は使用され
なくなった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は召(しょう)。
[説文]七上 に「日明らかなり」とするが、字の本義は召・卲の系列に属するもので、
昭穆(しょうぼく)の昭も古くは卲を用い、金文の[宗周鐘(そうしゅうしょう)]に
昭王を卲王に作る。
また神霊の降格することを昭格・昭仮というが、金文にその字を卲各・卲(しょう)かく
(上下に雨各)に作る。
すなわち卲は昭の初文。
いわゆる昭穆制は大廟(たいびょう)を中心として、左右に昭穆各々三廟、合わせて
天子七廟とするものであるが、周(しゅう)には康宮大廟を中心として康卲宮・康穆宮が
あり、これがその祖型をなすものであろう。
のち卲の字はあまり行われず、[左伝、昭十二年]「式(もつ)て德音(とくいん)を昭
(あき)らかにす」、(中略) のように昭を用いる。
[詩、大雅、雲漢(うんかん)]「倬(たく)たる彼(か)の雲漢(天の川) 天に昭回す」
とは星光の天に流れることをいう。
卲・昭は古今の字であるが、その用義にも変遷がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「昭」という字はもともと「卲」という字だったようですね。
そして「卲」という字は「祝詞を入れた器を供えて、神霊の降下を祈り、それに応えて人の形の神霊が降り、その神霊を迎えて拝む形」だったのですね。
そののち「昭」が使われるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
初卯祭では神殿前の鳥居に「蛇(じゃ)」と言われるものを飾ります。
この蛇は前日から当番の人たちによって作られます。
「蛇」の顔のアップは明日にします。
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