新*今日の漢字* 「勝」
今日は年に一度の健康診断を受けてきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「勝」 音読み ショウ 訓読み か(つ) まさ(る)
画数 12画 部首 力
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は(右側上部の2点がハの形)に作り、音符はよう(媵の女無し)。
よう(媵の女無し)はもとよう(媵の女無しの月→舟)に作り、盤(舟)の中にものを
入れ、両手で捧(ささ)げて人におく(媵の女→貝)ることを示す。
貝(貝の貨幣)を贈ることをよう(媵の女→貝)、約束の文書の副本を謄という。
力(りょく)は耒(すき)の形。
耒に盤中の物をそえて豊作を祈り、良い結果を得ることを勝という。
それで「まさる、かつ、すぐれる」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は(右側上部の2点がハの形)に作り、政府はよう(媵の女無し)。
よう(媵の女無し)はおそらく古く喩母(ゆぼ)の音であったかと思われる。
勝(しょう)・滕(とう)などがその転音であろう。
よう(媵の女無し)はもとよう(媵の女無しの月→舟)に作り、盤(舟)の中にものを
盛(い)れ、これを両手で捧げておく(媵の女→貝)る意。
[説文]十三下 に「任(た)ふるなり」と堪える意に解する。
[詩、商頌(しょうしょう)、玄鳥(げんちょう)]「武王、勝(た)へざる靡(な)し」の
[毛伝]に「任なり」という。
任とは肩にかつぐこと。
[段注]に「凡(およ)そ能(よ)く之(これ)を擧げ、能く之に克(か)つを、皆勝と曰
ふ。本二義無し」というが、字が勝敗の意をもつのは、古く農事の占卜のことよりおこっ
たものであろう。
力は耒(すき)の象形。
盤中の物はこの耒を祀(まつ)るためにささげられたもので、これによって農事の吉凶を
卜し、その吉占を得て農事が開始されたものと思われる。
敗は貝を殴(う)つ形で、それが字の初形とすれば、貝占いの方法である。
勝敗はすべて神事的な卜占から出た語とみてよい。
ゆえに勝とは神意にかなうものであり、その結果勝利がもたらされる。
また神意にかなう優れたものをいい、勝景・名勝・勝地といい、人に移して勝遊・勝友と
いう。
また過ぎることをいい、[礼記(らいき)、楽記(がくき)]「樂勝(すぐ)るときは則ち
流る」とみえる。
婦人の髪飾りを華勝・戴勝(たいしょう)といい、西王母の画像にはその形が描かれて
いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「勝」はもともと「耒に盤中の物をそえて豊作を祈り、農事の吉凶を卜し、その吉占を得て農事が
開始」されたようですね。
なので、「勝とは神意にかなうものであり、その結果勝利がもたらされる」ということだったのです
ね。
さて今日の一枚は・・・
みかんの木の下から「万両」と思われる芽が出てきました。
夏になると草刈りのときに切られてしまうので、チューリップのプランターに植え替えてみました。
おそらくご近所の「万両」を食べた小鳥が、我が家のみかんを食べに来て・・・
飛び立つ前に落とし物をしていったものが発芽したものと思われます。
大きくなって、実が生りますように!
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